京極夏彦さんが5巻にわたって作を手がけ、大きな話題となった「京極夏彦の妖怪えほん」シリーズ。個性豊かな妖怪とともに、人々の喜怒哀楽や心の機微を描く質の高い作品が揃いました。
このたび、シリーズ完結を記念し、同シリーズの企画監修をつとめた東雅夫さんと3人の妖怪絵師を迎え、それぞれの絵本の創作エピソードをお話いただきます。鮮烈な京極ワールドにいかに挑み、いかに描いたか、三者三様の妖怪絵師たちの声をお楽しみください。
トーク終了後、サイン会を行います。
サイン会対象書籍:『とうふこぞう』『あずきとぎ』『ことりぞ』&当日お買い上げいただいた著者の作品となりますので、御了承ください。
東雅夫
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元『幻想文学』編集長で現在は怪談専門誌『幽』編集長。著書『遠野物語と怪談の時代』で、第64回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。編纂書に『文豪怪談傑作選』『おばけずき 鏡花怪異小品集』、監修書に「怪談えほん」「京極夏彦の妖怪えほん」シリーズや『絵本 化鳥』などがある。
石黒亜矢子
1973年、千葉県生まれ。イラストレーターとして本の装丁画、挿絵などで活躍。著書に『平成物の怪図録』、装画に『豆腐小僧双六道中ふりだし』『豆腐小僧双六道中おやすみ本朝妖怪盛衰録』(いずれも著・京極夏彦)など、絵本に『おおきなねことちいさなねこ』、がある。現在、千葉県在住。二児の母。
町田尚子
1968年、東京都生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業。装画に『ペギー・スー』シリーズ(角川書店)、『ドラゴンキーパー』(金の星社)など。絵本に『小さな犬』(白泉社)、『うらしまたろう』(あかね書房)、『おばけにょうぼう』(イースト・プレス)、『さくらいろのりゅう』(アリス館)、作品集に『FERRISWHEEL』(project:ARTSANDCRAFTS)などがある。
山科理絵
1977年、千葉県生まれ。絵師。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。百貨店、画廊、アートフェアなどでの個展や企画展を中心に作品を発表。骨や刺青などのイコンを現代的なセンスで駆使し、心象的で物語性を帯びた古風な表現が美術界で高く評価され、多くのコレクターを持つ。挿絵や装画に桐蔭学園幼稚部~中等部国語副読本『美しい日本語』(編著者・鵜川昇)『私は幽霊を見た 現代怪談実話傑作選』(編・東雅夫)などがある。絵本は本作がはじめて。
京極夏彦の妖怪えほん
怪談えほん『いるの いないの』で衝撃の絵本デビューを果たした京極夏彦先生。その京極先生が、最大得意分野である妖怪をテーマに、あらたな絵本シリーズを立ち上げました。妖怪作家としての威信をかけた超本気のシリーズがこの「妖怪えほん」です。
『とうふこぞう』
笑の巻。おばけは怖い。怖くて眠れない。なにかがふとんに乗っかった! あれ? 怖くない。この妖怪、なにしにきたのかわからない…。
京極夏彦・作
石黒亜矢子・絵
東雅夫・編
『あずきとぎ』
怖の巻。しょきしょきしょきしょき。へんなおとがするな。「ああ、それはあずきとぎだ。おばけだよ」極上のぞくっが待っている!?
京極夏彦・作
町田尚子・絵
東雅夫・編
『ことりぞ』
妖の巻。仏壇のある部屋、古いお堂、家と家との細いすきま…。あやしい気配がたちのぼる。「なにかいますか?」「なにもいません」
京極夏彦 作
山科理絵 絵
すべて定価:1,500円+税
岩崎書店:http://www.iwasakishoten.co.jp/