2018年6月22日(金)

風間賢二 × 滝本誠 トークイベント「事実は小説より奇なり」?!――デルフィーヌ・ド・ヴィガン『デルフィーヌの友情』(水声社)刊行記念&ロマン・ポランスキー監督『告白小説、その結末』公開記念

【MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店】
いまフランスで注目を集める作家、デルフィーヌ・ド・ヴィガンの小説『デルフィーヌの友情』(水声社、2017)が巨匠ロマン・ポランスキー監督の手によって映画化されました。『アクトレス~女たちの舞台~』のオリヴィエ・アサイヤス監督が共同脚本を務め、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞作曲賞を受賞したアレクサンドル・デスプラらをスタッフに迎え、『潜水服は蝶の夢を見る』『エッセンシャル・キリング』のエマニュエル・セニエ、『007/カジノ・ロワイヤル』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』でおなじみのエヴァ・グリーンがふたりのヒロインを演じます。

心を病んで自殺した母親との生活を綴った私小説でベストセラー作家の仲間入りをはたしたデルフィーヌ(エマニュエル・セニエ)は、極度のスランプに陥る。ある日、熱狂的なファンだと称する聡明で美しい女性・エル(エヴァ・グリーン)が目の前にあらわれる。次回作へのプレッシャー、周囲の期待、度重なる脅迫状に苦しめられるデルフィーヌにとって、ライターでもあるエルは家族以上に相談できる相手になっていく。時折みせるエルの不可解な言動に翻弄されながら、彼女の半生をモデルに創作に乗り出したデルフィーヌを待ち受ける衝撃の〈結末〉とは!?

『反撥』や『ローズマリーの赤ちゃん』など初期ロマン・ポランスキー作品のサスペンス・ホラー調と見事に融和した原作は、スティーヴン・キングの影響が色濃く、さらには小説家とゴーストライターの繰り広げる文学論争(現実/現実、真実/虚構、オリジナル/コピーなど)でもあり、ある種のメタ・フィクションでもあります。

来る6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町をはじめ、『告白小説、その結末』と題して日本でも公開されます。この公開を記念して、スティーヴン・キングや『ウォーキング・デッド』シリーズの翻訳でおなじみの風間賢二さんと、昨年、伝説の評論集『映画の乳首、絵画の腓』を装いを新たに刊行された滝本誠さんをお迎えして、本作の魅力を存分に語り合っていただきます!

■開催日時:2018年6月22日(金)18:30開場 19時開演
■場所:7階 MARUZEN&ジュンク堂書店イベントスペースにて。入場料1000円
■定員:40名
■受付:ご予約が必要です。7階カウンターもしくは、お電話にてご予約承ります。

【登壇者について】
風間賢二(かざま・けんじ)
1953年、東京都生まれ。英米文学翻訳家、幻想文学研究家。おもな著書に『ホラー小説大全』(双葉文庫)、『オルタナティヴ・フィクション』(水声社)、『ジャンク・フィクション・ワールド』(新書館)、主な訳書にロバート・カークマンほか『ウォーキング・デッド』シリーズ(1巻~7巻飛鳥新社、8巻ヴィレッジブックス)、スティーヴン・キング『ダークタワー』シリーズ(角川文庫)、カレン・テイ・ヤマシタ『熱帯雨林の彼方へ』(新潮社)など多数。

滝本誠(たきもと・まこと)
1943年、京都府生まれ。美術・映画評論家、ライター。おもな著書に『映画の乳首、絵画の腓 AC2017』(幻戯書房)、『ツイン・ピークス読本』(監修、河出書房新社)、『映/画、黒片』(キネマ旬報社)、『コーヒーブレイク、デイヴィッド・リンチをいかが』(洋泉社)などが多数。

お問い合わせ先:MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 電話:03-5456-2111

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