【ジュンク堂 難波店】
阪南大学の森下信雄先生から、書店の現場で、ゼミ生に出版や書店の現状を話してやって欲しい、というお話をいただきました。
森下先生はタカラヅカの元総支配人で、私とは『元宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略』(KADOKAWA 2015年1月)を上梓されたとき、ジュンク堂難波店に訪ねて来られて以来のお付き合いです。
出版や書店に興味を持ってくださる若い方たちと語ることが好きな私は、二つ返事で快諾しました。が、店のバックヤードに、10名以上の学生さんをお迎えしてお話する場所はありません。そこで思いついたのが、店頭で開催してきたトークセッションの番外編として、関心を持ってくださる他のお客様にも聞いていただこうという趣向でした。
「学生が本を読まなくなった」と嘆き、出版不況の元凶とする向きもありますが、そうした「犯人捜し」には「なぜ本を読むのか」という問いが欠落しており、建設的な議論には決してつながりません。私が35年以上書店の店頭に立ちながら問い続けてきた本を読む意味、本を売る意味について、若い学生さんたちと一緒に考えていきたいと思います。
本や本屋を愛してくださる多くの方々の聴講を、歓迎いたします。
サプライジング・ゲストも、予定しております。
【特別講師】
福嶋聡(ふくしま・あきら)/ジュンク堂書店難波店 店長
1959年生まれ。京都大学文学部哲学科卒。1982年、株式会社ジュンク堂書店入社。著書に『劇場としての書店』(新評論、2002年)、『希望の書店論』(人文書院、2007年)、『紙の本は、滅びない』(ポプラ新書)、「民主主義と書店」など。人文書院HPに、コラム「本屋とコンピュータ」を20年間連載中。
☆ 日 時… 2018年6月25日(月)15:30~
☆ 会 場 … 難波店3階カウンター前特設会場。入場無料。
☆ 受 付 … 同店カウンター、お電話にて予約承ります。