美しい従姉アリサに心惹かれるジェローム。二人が相思相愛であることは周りも認めていたが、当のアリサの態度は煮え切らない。そんなとき、アリサの妹ジュリエットから衝撃的な事実を聞かされる……本当の「愛」とは何か、時代を超えて強烈に問いかけるフランス文学の名作であり、世界でもっとも痛切で美しい恋愛小説として名高い『狭き門』。著者アンドレ・ジッド自身の体験をふまえて書かれた本作は、洋の東西を問わず長く愛されてきました。今回新訳を手がけられた中条省平さんに『狭き門』の読みどころ、翻訳時の苦労や工夫などについて語って頂きます。
さらに、今回は特別ゲストとして、世界文学にもたいへん造詣の深い、作家の辻原登さんにもご登場いただき、ときに難解と言われながらも今なお世界中で愛されるジッド作品の魅力について、お二方で熱く語りあっていただきます。(進行:光文社古典新訳文庫 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店KINOPPYとコラボレーションして開始するReaders Club読書会(Reading Session)第4弾です。(なお前3回は無料イベントでしたが今回は有料イベントとさせて頂きます。ご了承ください)
○日時:2015年3月13日(金) 18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
○定員:45名 ※定員に達し次第、受付を終了させていただきます。
○参加費:500円
○参加方法:
2015年3月4日(水)午前10:00時より
2階レジカウンターにてご予約を承ります。
お電話でのご予約も同日より承ります。
ご予約電話番号:03-3354-5702
新宿本店2階文学・文庫売場(10:00~21:00)
○お問い合わせ・ご予約 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702
★当店に繋がる他の電話番号におかけになられても、ご予約は承れませんのでご注意下さい。
*参加費500円はイベント当日、会場受付にてお支払いいただきます。
*トークは90分程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方はお二方の著書・訳書にサインを入れて頂けます(おひとり様2冊までとさせて頂きます)。なおイベント会場受付においても光文社古典新約文庫「狭き門」はじめ、お二方の著作をわずかではございますがご用意させて頂きます。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。
中条省平(ちゅうじょう・しょうへい)
1954年生まれ。学習院大学教授。フランス文学研究のほか、映画・文学・マンガ・ジャズ評論など多方面で活動。主著に『恋愛書簡術』『反=近代文学史』『フランス映画史の誘惑』。訳書に『マダム・エドワルダ/目玉の話』(バタイユ)、『恐るべき子供たち』(コクトー、共訳)、『肉体の悪魔』(ラディゲ)、『花のノートルダム』(ジュネ)、『消しゴム』(ロブ=グリエ)ほか多数。
辻原登(つじはら・のぼる)
1945年、和歌山県生まれ。小説家。東海大学教授などをへて、現・神奈川近代文学館館長・理事長。1990年の『村の名前』で芥川賞を受賞。その後の主な作品に、『飛べ麒麟』(読売文学賞受賞)、『遊動亭円木』(谷崎潤一郎賞受賞)、『枯葉の中の青い炎』(川端康成文学賞受賞)、『花はさくら木』(大佛次郎賞受賞)、『許されざる者』(毎日芸術賞受賞)、『闇の奥』(芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『韃靼の馬』(司馬遼太郎賞受賞)、『冬の旅』(伊藤整文学賞受賞)など多数。2012年に紫綬褒章を受章。