2018年9月2日(日)

王聡威 × 川本三郎「事件と小説のあいだ」司会:倉本知明 『ここにいる』(白水社)刊行記念

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台湾の実力派作家、王聡威著『ここにいる』(倉本知明訳)の刊行を記念し、著者の王聡威さんと川本三郎さんをお迎えして、スペシャル対談を開催いたします。
『ここにいる』は、2013年に起こった「大阪市母子餓死事件」がモチーフになっています。台湾でも大きく報じられ、母子の孤独死のニュースにショックを受けた著者は、舞台を台湾に置きかえてこの小説を書き上げました。
元記者である川本三郎さんの著書は『マイ・バック・ページ』ほか、多くの作品が台湾で翻訳刊行され、多くの読者を獲得しています。川本三郎さんとともに、実際の事件との向き合い方や、創作の背景と小説としての魅力について、深く語り合います。

※司会は『ここにいる』訳者の倉本知明さんが担当します。(同時通訳あり)

【出演者】
王聡威(ワン ツォンウェイ)
1972年、台湾・高雄生まれ。国立台湾大学哲学科卒、同大学芸術史研究科修士。デビュー以降、台湾文学賞、宗教文学賞、打狗文学賞など、数々の文学賞を受賞。2003~05年には、甘耀明、伊格言ら7人の若手作家たちと「8P」を結成、新たな創作活動を宣言する。08年刊行の長篇小説『濱線女兒――哈瑪星思戀起(浜線の女――ハマセン恋物語)』で巫永福文学賞を受賞。12年、台湾で実際に起こった女性教師と男子中学生の恋愛スキャンダルから着想を得た長篇小説『師身(女教師)』を刊行、台湾版「魔女の条件」と呼ばれ大きな話題となった。16年、本書『生之静物』を刊行。
雑誌編集者としても活躍しており、09年、台湾を代表する文芸誌『聯合文学』の編集長に就任。

川本三郎(かわもと さぶろう)
1944年、東京生まれ。東京大学法学部卒。朝日新聞社に入社。「週刊朝日」「朝日ジャーナル」の記者を経て、評論活動に入る。文芸・映画の評論、翻訳、エッセイなど多岐にわたる執筆活動を続けている。
著書『大正幻影』でサントリー学芸賞、『荷風と東京』で読売文学賞、『林芙美子の昭和』で毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、『白秋望景』で伊藤整文学賞受賞。
『マイ・バック・ページ』、『そして、人生はつづく』、『君のいない食卓』、『いまむかし東京町歩き』が台湾で翻訳刊行されている。

時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink order
■当日店頭2,000yen + 1 drink order

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