斎藤哲也です。つい最近、一般向けとしては初の単著となる『試験に出る哲学――センター試験で西洋思想に入門する』(NHK出版新書)が刊行されました。その刊行記念も兼ねて、今回のLifeイベントのテーマは哲学入門です!
ここ数年、岡本裕一朗さんの『いま世界の哲学者が考えていること』、國分功一郎さんの『中動態の世界』、東浩紀さんの『観光客の哲学』、千葉雅也さんの『勉強の哲学』、マルクス・ガブリエルさんの『なぜ世界は存在しないのか』など、次々と哲学書がベストセラーになっています。
過去にも、哲学書が売れた例はたびたびありますが、その多くはどちらかというと、人生論として受容される傾向が強かったように思います。それに対して、上にあげた哲学書はいずれも現代社会が抱える諸課題と格闘している点に大きな特徴があります。
よく言われるように、危機の時代にこそ哲学者は活躍し、新たな哲学や思想を紡いでいきました。今回のイベントでは、古代ギリシャから現代まで、それぞれの時代背景を考えながら、西洋の哲学が問題にしてきた事柄を紹介し、参加いただいたみなさんを哲学の世界へと誘(いざな)います。どうぞよろしくお願いいたします!
日 時:2018年9月30日(日) 16:00~18:00(開場15:45)
場 所:紀伊國屋書店新宿本店9階イベントスペース
参加費:2000円(当日、会場にてお支払いいただきます)
ご予約:9月19日(水)12:00~店頭およびお電話にてご予約を受け付けます。
※ご予約は新宿本店3Fカウンターにて受け付けます。
※ネットでのご予約もできます。こちらよりお願いいたします。
※3F直通電話番号03-3354-5703
定員:50名
※定員に達ししだい受付を終了いたします。
出演:斎藤哲也、倉本さおり、塚越健司、宮崎智之
《プロフィール》
斎藤哲也(さいとう・てつや)
1971年生まれ。フリーの編集者・ライター。人文思想系、社会科学系の編集・取材・構成を数多く手がける。著書に『試験に出る哲学――「センター試験」で西洋思想に入門する』(NHK出版)編著に『読解 評論文キーワード』(筑摩書房)、『使える新書』(WAVE出版)など。監修・編集に『哲学用語図鑑』『続・哲学用語図鑑』(田中正人著、プレジデント社)、取材・構成に『おとなの教養』(池上彰・NHK出版新書)、『世界史の極意』(佐藤優著、NHK出版新書)、『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』(光文社新書)ほか多数。
倉本さおり(くらもと・さおり)
1979年東京都生まれ。ライター、書評家。新聞、週刊誌、文芸誌等にて書評、インタビュー、コラムなどを執筆。「週刊読書人」文芸時評担当(2015年)、「週刊金曜日」書評委員、「小説トリッパー」クロスレビュー等を担当のほか、「週刊新潮」にて「ベストセラー街道をゆく!」連載中。共著に『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)がある。
塚越健司(つかごし・けんじ)
1984年生まれ。学習院大学非常勤講師。専攻は情報社会学、社会哲学。ハッカーやネット社会を中心に研究。著書に『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)など。TBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』火曜ニュースクリップ担当としてレギュラー出演中。
宮崎智之(みやざき・ともゆき)
1982年3月生まれ、東京都出身。明治大学文学部卒業後、大学受験予備校、地域紙記者、編集プロダクションを経てフリーライターに。若者、恋愛、カルチャーなど幅広い分野で執筆活動を展開している。2018年6月8日に『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎文庫)を出版した。