港千尋さんの最新刊『風景論-変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社)の刊行を記念してトークイベントを開催します。トークのお相手は翻訳家・著述家の関口涼子さん。
常に変わり続ける風景を眺める視線を内側に向けると、私たちのからだも日々変化し続けています。風景にとって「食べること」はどういうことなのでしょうか。
シェフとのコラボレーションも多い関口さんは最新刊『Nagori』では名残についてのエッセイをフランス語で書かれています。声や味などの「形のないもの」をどのように残してゆくかを、移ろいゆく秋色のなかでお二人には風景論を皮切りに、それぞれの旅先で経験する季節や料理についてお話しいただきます。
ぜひご参加ください!
【出演者プロフィール】
港千尋(みなと・ちひろ)
1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。群衆や記憶など文明論的テーマをもちつつ、研究、作品制作、展覧会、出版、キュレーション等、幅広い活動を続けている。著作『記憶-創造と想起の力』(講談社/1996)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色」で伊奈信男賞を受賞。国際芸術祭のディレクションやキュレーションも手がけ、ベネチア・ビエンナーレ20007では日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2016では 芸術監督を務めた。震災後は特に福島を対象に、数々のプロジェクトに参加。2014年に立ち上げたArt Bridge Instituteでは機関誌の発行とともに、連続してイベントを開催している。著書多数『言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方』(芹沢高志との共著 ABI+P3共同出版プロジェクト 2016)最新刊に『風景論ー変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社2018)
関口涼子(せきぐち・りょうこ)
東京都生まれ。翻訳家・著述家。1989年、第26回現代詩手帖賞受賞。1997年、渡仏、以後パリ在住。味覚、知覚、記憶などについてフランス語での著作・翻訳20数冊。2012年フランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを受章。2013−2014年ローマ・ヴィラメディチ招聘芸術家。2016年パトリック・シャモワゾー『素晴らしきソリボ』邦訳で日本翻訳大賞受賞、谷崎潤一郎『陰翳礼讃』仏訳。数年前より、知覚と言葉をテーマに、ポンピドゥーセンター、あいちトリエンナーレ、カルティエ財団、ボルドーデザイン美術館などでシェフやアーティストとのコラボレーションイベントを行う。最新刊に『注解するもの、翻訳するもの』(岡井 隆との共著 思潮社 2018)『エコラリアス 』ダニエル・ヘラー=ローゼン 関口 涼子 訳 (みすず書房 2018)Nagori, la nostalgie de la saison qui s’en va (P.O.L 2018)
時間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink order
■当日店頭2,000yen + 1 drink order