【MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店】
26歳の青年・国木田独歩が120年前に発表し、一世を風靡した「武蔵野」。
赤坂憲雄さんは、岩波文庫にしてわずか28頁のこの短篇を、独歩の日記、古地図、植生や水利等の資料を駆使して徹底的に読みこみ、『武蔵野をよむ』を書かれました。
現代の私たちは、武蔵野という言葉に東京の西の地域をイメージするかもしれません。
ですが、「武蔵野」という作品には、独歩が渋谷に暮らして見いだした風景が色濃く投影されています。
明治の末、渋谷は武蔵野だったのです。
独歩の「武蔵野」から、いま、武蔵野学がはじまろうとしています。
武蔵野をよむことで、あらたな姿を見せる渋谷へ、東京へ、ご案内いたします。
日時:2018年12月8日(土) 15:00(14時30分開場)~17:00
*ご集合いただいたあと、国木田独歩の旧居跡近辺を散策し(30~45分予定)、店内のイベント会場に戻ってから1時間程度のトークを予定しております。
*トーク終了後、サイン会を開催します。
場所:MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 イベントスペースにて
入場料:1000円
定員:20名
受付:ご予約が必要です。7階メインレジカウンター、もしくはお電話にて。
【プロフィール】
赤坂憲雄(あかさかのりお)
1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。学習院大学教授・福島県立博物館館長。東北学を提唱し、1999年に雑誌『東北学』を創刊。2007年『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞・芸術選奨受賞。『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、『境界の発生』(講談社学術文庫)、『東西/南北考』(岩波新書)、『遠野/物語考』(荒蝦夷)、『震災考』(藤原書店)、『性食考』(岩波書店)など著書多数。
伊東弘樹(いとうひろき)
1993年、東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士前期課程修了。赤坂憲雄さんのもとに学んだ、武蔵野研究者。論文に「はじまりの地としての渋谷――国木田独歩「武蔵野」」(『学習院大学国語国文学会誌』第61号)など。『武蔵野樹林』(KADOKAWA)にコラム「武蔵野検定」を執筆。
お問い合わせ先:MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 電話:03-5456-2111