2019年2月6日(水)

誰もが地域貢献できる社会へ 『認知症フレンドリー社会』(岩波書店)刊行記念トークイベント 徳田雄人 × 前田隆行 × 中川敬文

2019.02.06 WED
19:00 – 21:00

世界で最も高齢者の割合が高い日本は、人類史上最も多くの認知症の人とともに暮らす社会となっています。この状況に、もはや医療だけは対応できません。社会そのものを変え、まち全体が認知症の人々やその周りの人々の暮らしやすい環境になっていくことが求められています。

日本と同じく高齢化率の高い英国では、認知症の人が生活しやすい“認知症フレンドリー社会”へのシフトが先進国の中で最も進んでいるといわれます。

“認知症フレンドリー社会”とは「認知症の人が地域に貢献していると感じられる環境」と定義され、英国では金融、交通、住宅、レクリエーションなど幅広い領域の人が関わって、認知症の人々が暮らしやすいコミュニティをつくっているのです。

今回のトークイベントでは、日本で認知症の課題に関わる人材を増やす活動を行っている『認知症フレンドリー社会』(岩波書店)の著者、徳田雄人氏と、認知症当事者たちの働く環境と社会との繋がりづくりを実践する前田隆行氏をお招きし、まちづくりにつながる企画、設計、運営を行うUDS株式会社社長中川敬文とともに、<認知症フレンドリー社会実現の為に必要なヒト、モノ、コトとは>をテーマに多面的に語っていただきます。

徳田 雄人(とくだ・たけひと)
1978年生、NPO法人認知症フレンドシップクラブ理事
2001年東京大学文学部を卒業後、NHKのディレクターとして、医療や介護に関する番組を制作。09年にNHKを退職し、認知症にかかわる活動を開始。10年より現職。NPOの活動とともに、認知症や高齢社会をテーマに、自治体や企業との協働事業やコンサルティング、国内外の認知症フレンドリーコミュニティに関する調査、認知症の人と家族のためのオンラインショップdfshopの運営などをしている。

前田 隆行(まえだ・たかゆき)
1976年生、DAYS BLG ! 代表・精神保健福祉士・ケアマネジャー・BLG!メンバー
認知症当事者と一緒に「想いをカタチ」へと実現すべく、認知症当事者が介護保険制度の中でサービスを利用しながら働けるよう、行政や企業と交渉を重ね、現在は認知症当事者が謝礼を受け取れるようになった。
最近は働くことを通じての仲間づくりや、居場所づくりに力点を置いて活動をしつつ、社会的課題を共有することで解決していくアイデアを実践中。

中川 敬文(なかがわ・けいぶん)
1967年生、UDS株式会社代表取締役社長
関西学院大学卒後、株式会社ポーラ、株式会社オーディーエスを経て1993年より家族で新潟県上越市に移住し、地元企業主導の大規模商業施設を企画開発、運営。1999年株式会社都市デザインシステム(現UDS)入社。
UDS株式会社代表取締役社長兼ローカル事業開発室執行役員として、コーポラティブハウス、キッザニア東京、コワーキングスペースLEAGUE、RICOH Future House、薩摩川内市スマートハウス、練馬区立こどもの森、ここ滋賀、神保町ブックセンター等、企画・コーディネイト実績多数。

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