2019年2月6日(水)

都甲幸治 × 日吉信貴 × 深沢レナ「ドン・デリーロ vs カズオ・イシグロ ~本当にノーベル文学賞にふさわしいのはどっちだ!?~」 『ポイント・オメガ』(水声社)刊行記念

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海外文学ファン待望! アメリカ文学の鬼才ドン・デリーロの傑作『ポイント・オメガ』が、都甲幸治さんの翻訳により水声社から刊行されました。
ミニマルで謎めいた物語展開のなかに時間や人間精神への哲学的探求を織りこんだ本作は、読者を静かに圧倒するとともに思索の海に投げ入れ、悠久の彼方へと思いを馳せずにはいられなくしてしまうでしょう。

ドン・デリーロはノーベル文学賞の有力候補として何度も名前をあげられる作家のひとり。ノーベル文学賞といえば、カズオ・イシグロの受賞に日本中が熱狂した記憶もまだまだ新しいところです。
水声社からは昨秋、『カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を読む』も刊行。代表作だけを集中砲火のごとく多角的に読み解くことで、イシグロが仕掛けた巧妙かつ深遠な狙いが明らかになりました。

イシグロとデリーロ。
かたやノーベル賞受賞者、かたやノーベル賞候補者。
このふたりの文学を闘わせたとき、いったい何が見えてくるのか?

登壇者は、『ポイント・オメガ』の訳者であり、世界文学を語らせたら右に出る者はない(?)、都甲幸治さん。
それを迎え撃つのは、イシグロの受賞後いち早く『カズオ・イシグロ入門』を上梓したイシグロ専門家の日吉信貴さん。
そして、好評の詩集『痛くないかもしれません。』に続いて、『失われたものたちの国で』を刊行したばかりの奇才詩人・深沢レナさんがレフェリー(?)をつとめます。

デリーロとイシグロの対決にはじまり、次回のノーベル文学賞の予想はもちろん、「村上春樹現象」も踏まえながら、これからの世界文学のゆくえを探ります。

【出演者プロフィール】
都甲幸治(とこう・こうじ)
翻訳家、早稲田大学教授。
著書に『生き延びるための世界文学』(新潮社)、『読んで、訳して、語り合う。都甲幸治対談集』(立東舎)など、訳書にディアス『こうしてお前は彼女にフラれる』(新潮社)、デリーロ『ポイント・オメガ』(水声社)などがある。

日吉信貴(ひよし・のぶたか)
都留文科大学非常勤講師。
著書に『カズオ・イシグロ入門』(立東舎)、『カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を読む』(共著、水声社)などがある。

深沢レナ(ふかざわ・れな)
詩人、文芸同人「プラトンとプランクトン」主宰。
著書に『痛くないかもしれません。』(七月堂)、『失われたものたちの国で』(書肆侃侃房)などがある。

時間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink order
■当日店頭2,000yen + 1 drink order

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