2019年3月13日(水)

『タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源』(みすず書房) 刊行記念 夏目大 × 越前敏弥 トークイベント

『タコの心身問題』という翻訳書が、昨年11月に刊行されて以来、多くの媒体で紹介されて大きな話題となっています。この本の訳者の夏目大さんをお招きして、この本の魅力や出版に至るいきさつなどをたっぷり話していただきます。
トークの相手をつとめる越前敏弥さんは、2017年に『おやすみ、リリー』というフィクション作品を翻訳なさいましたが、この作品にとてつもなく頭のよいタコが主役級で登場することもあり、今回の『タコの心身問題』ブームにひとかたならぬ興味を持ったとのこと。当日は、タコの知性についての話はもちろんのこと、昨今の翻訳出版全体の話題に縦横無尽にふれることになるでしょう。何が飛び出すか、どうぞお楽しみに。
終了後、お二人のサイン会も開催いたします。

夏目大 なつめ・だい
1966年生まれ。翻訳者。おもな訳書『タコの心身問題』(みすず書房)、『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』、『ゴビ』(いずれもハーパーコリンズジャパン)、『あなたの人生の意味』『あなたの人生の意味』『リベラル再生宣言』(いずれも早川書房)、『脳はいいかげんにできている』(河出書房新社)、『タイムトラベル』(柏書房)など。

越前敏弥 えちぜん・としや
1961年生まれ。文芸翻訳者。おもな訳書『おやすみ、リリー』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、『おやすみの歌が消えて』(集英社)、『オリジン』『ダ・ヴィンチ・コード』『Xの悲劇』『思い出のマーニー』(以上、KADOKAWA)、『大統領失踪』『解錠師』『生か、死か』(以上、早川書房)、『夜の真義を』(文藝春秋)など。著書『翻訳百景』(KADOKAWA)、『文芸翻訳教室』(研究社)、『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』(ディスカヴァー)など。

日程
2019年3月13日 (水)

時間
19:00~20:30
開場 18:30~

料金
1,350円(税込)

定員
110名様

会場
本店 大教室

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書籍情報
『タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源』
ピーター・ゴドフリー=スミス/著 夏目大/訳
3000円+税

心は何から、いかにして生じるのだろう。進化は「まったく違う経路で心を少なくとも二度、つくった」。一つはヒトや鳥類を含む脊索動物、もう一つがタコやイカを含む頭足類だ。著者は、「頭足類と出会うことはおそらく私たちにとって、地球外の知的生命体に出会うのに最も近い体験だろう」という。人間とはまったく異なる心/内面/知性と呼ぶべきものを、彼らはもっている。本書は頭足類の心と私たちの心の本性を合わせ鏡で覗き込む本である。
知能の高さゆえの茶目っ気たっぷりの行動や、急速な老化と死の謎など、知れば知るほど頭足類の生態はファンタスティック。味わい深く、驚きに満ちた一冊。

『おやすみ、リリー』
スティーヴン・ローリー/著 越前敏弥/訳
2,500円+税

12歳のダックスフント、リリーと二人暮らしのぼく。
ある日、ぼくはリリーの頭に小さなタコが張りついていることに気付く。
その日から、あたりまえの日常は終わりをつげ、帽子のような“それ”とリリーとの奇妙な生活が始まる。
日に日に弱ってゆくリリーのそばで、ぼくは彼女を守ることを誓う。
でも、本当はわかっていた。
その日が来ることを、ぼくは認めたくなかったのだ――

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