近年、ニュースなどで見聞きすることが多くなってきた「シェア(シェアリングエコノミー)」というキーワード。内閣官房シェアリングエコノミー伝道師・一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局長である石山アンジュ氏は、シェアについて、次のように述べています。
「シェアとは、これからの新しい社会と新しい生き方をつくる、唯一の希望です。もし今、みなさんが、仕事や子育て、老後の心配など、毎日の生活の中で何か一つでも悩みを抱えているとすれば、『すべてはシェアで解決することができる』と断言できます。そして『新しい豊かさ』を手に入れ、もっと自由に楽しく生きていくことができるはずです。」
シェアにはさまざまな意味がありますが、今回は「シェア」=「分かち合うこと」と定義します。
それは、私的所有や経済的な利益を追求する社会(資本主義社会)が限界を迎え、お金の価値や社会的ステータスなど、これまでの「豊かさ」の物差しが揺らいできた中で、「個人と個人が『共感』や『信頼』を物差しとして、あらゆるものをシェアしながら『つながり』を前提に生きていく」という新しい生き方です。
そして、人が、企業が、国が、境界線を引き、私利私欲と独り占めに走り、かつてあった社会の支え合いやつながりが希薄化してしまった中で、「シェアすることで、分断された世の中をもう一度つなぎ直す」という新しい社会の希望です。
私たち一人ひとりが、企業が、そして社会が、つながりの中で分かち合い、誰もがシェアする当事者になる。そうすることで、今日、私たちが抱えている生きづらさや孤独から解放され、もっと自由に、安心して生きていくことができるようになります。
「シェア」という思想によって、これからの私たちの身近な生活がどのように変わっていくのか、そして、社会や人生がどのように変わっていくのか――問いを分かち合い、みなさんと一緒に考えることができたら幸いです。
石山 アンジュ いしやま・あんじゅ
内閣官房シェアリングエコノミー伝道師
一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局長
1989年生まれ。都内シェアハウス在住、実家もシェアハウスを経営。「シェア(共有)」の概念に親しみながら育つ。2012年国際基督教大学(ICU)卒。新卒で(株)リクルート入社、その後(株)クラウドワークス経営企画室を経て現職。「シェアガール」の肩書でシェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルを提案する活動を行うほか、政府と民間のパイプ役として規制緩和や政策推進にも従事。総務省地域情報化アドバイザー、厚生労働省「シェアリングエコノミーが雇用・労働に与える影響に関する研究会」構成委員、経済産業省「シェアリングエコノミーにおける経済活動の統計調査による把握に関する研究会」委員なども務める。2018年米国メディア「Shareable」にて世界のスーパーシェアラー日本代表に選出。ほかNewsPicks「WEEKLY OCHIAI」レギュラーMCを務めるなど、幅広く活動。
日程
2019年3月14日 (木)
時間
19:00~20:30
開場 18:30~
料金
1,350円(税込)
定員
50名様
会場
本店内 小教室
書籍情報
『シェアライフ』
著名人から推薦の声!
『個人の時代が到来する。』 ―― 小泉文明(メルカリ社長兼COO)
『「コミュニティー」こそが現代の資産だ。』 ―― 西野亮廣
まもなく「平成」が幕を閉じ、新しい元号の新しい時代が始まる。
お金を稼ぎ、たくさんのモノを所有し、社会的ステータスを高めていくことが幸福のロールモデルだった時代は終わる。今、「私たちにとっての本当の幸せとは何か――?」を新たに再定義するときがきているのだ。
そんな時代の節目であるここ数年、ニュースなどで見聞きすることが多くなってきた「シェア」というキーワード。
たくさんのモノであふれる社会や生活の中から、
「必要なだけあれば十分だ」
「家も、仕事も、子育ても、誰かとシェア(共有)すればいい」
という価値観が生まれ、支持されるようになってきた。
あらゆるモノ・コトをシェアしながら生きていく「シェアライフ」的生き方へのパラダイムシフトが既に始まっているのだ。
さらに、シェアはライフスタイルだけでなく、社会そのものを根本的に変革する可能性も秘めている。
この「シェア」こそ、これからの時代を幸せに生きていくために、誰にとっても欠かせないキーワードになっていくはずだ。
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