2019年3月29日(金)

【紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session#51】アニメとまるで違う!原作『ピノッキオの冒険』の魅力 講師:大岡玲先生 聞き手:駒井稔

logo_kinokuniya3
現代のわたしたちにとって「ピノキオ」といえば、ディズニーアニメのキャラクターとしてのイメージが強いかもしれません。有名な「星に願いを」のメロディ、無邪気なキャラクターたち……。
しかしその原作、イタリアで1883年に刊行された『ピノッキオの冒険』は、アニメ版とは趣がずいぶん違います。
棒っきれから作られたピノッキオは、誘惑に屈してばかり。騒動に次ぐ騒動を巻き起こし、ジェペットさんをはじめ周囲の大人たちを裏切り続けます。
作家カルロ・コッローディは、子ども向けの本のなかで、社会の残酷さ、貧困、不正義と不条理をも容赦なく描いているのです。
この『ピノッキオの冒険』は子どもたちに大人気となり、イタリアの国民的童話となったのみならず(真偽はともかく「イタリアではどんな家庭にも聖書と『ピノッキオの冒険』はある」といわれるほど)、世界中で260以上の言語に訳され、100年以上も読まれ続けているのです。
今回の読書会では、本書を新訳された大岡玲先生をお招きし、作品が書かれた背景や作家のことについて解説していただき、この「悪たれ小僧」ピノッキオの魅力について、たっぷりと語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書籍Kinoppyとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第51回です。

○日時:2019年3月29日(金)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 9階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2019年3月10日(日)午前10:00より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702

*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。
*トーク終了後ご希望の方には講師の著書・翻訳書にサインをお入れします(為書きは入れられませんのでご容赦ください)。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

【講師紹介】
大岡玲(おおおか・あきら)1958年、東京生まれ。小説家。
東京外国語大学イタリア語科卒、同大学院修了。
1989年『黄昏のストーム・シーディング』で三島賞、1990年『表層生活』で芥川賞受賞。
著書はほかに『ヒ・ノ・マ・ル』『森の人』『ブラック・マジック』『本に訊け!』『男の読書術』『たすけて、おとうさん』『不屈に生きるための名作文学講義 本と深い仲になってみよう』など多数。
訳書に『アモンティラードの樽その他』(ポー)、『月と六ペンス』(モーム)、『王子シッダールタ』(ケンディ)全3巻などがある。

イベント情報の詳細はこちら