【隆祥館書店】
今回は、直木賞候補にもなられた木下昌輝さんが「金剛の塔」徳間書店発刊を上梓されることを記念してお越しいただけることになりました。
いまだかつて、木造の五重塔は地震で倒れたことがありません。
なぜでしょうか?
それは、ある技術が五重塔に使われているからです。その技術は飛鳥時代に日本に伝えられ、現代の丸の内ビルディングの耐震構造や、東京スカイツリーにも応用されています。
木下昌輝さんの新刊『金剛の塔』は、この優れた建築技術「心柱(しんばしら)構造」
の誕生と継承を丹念に追った、技能時代小説です。
主人公は、各時代の匠たち。彼らが所属した「魂剛組」は、大阪にある世界最古の建築会社、「金剛組」をモデルにしています。
監修をお願いした木内繁男棟梁は、本書で描かれた千四百年にわたる金剛組の技術を受け継いだ宮大工です。当日は気鋭の作家、木下昌輝さんと、木内繁男棟梁に、「心柱構造」について熱く語っていただきます。
木内棟梁には、釘を使わない伝統的な「継ぎ手」の見本をご持参して頂けそうです。
すごい伝統の技を具体的にご覧頂けます。
この機会にぜひ!
【プロフィ―ル】
木下昌輝(きのしたまさき)
1974年、奈良県生まれ。
2012年に「宇喜多の捨て嫁」でオール讀物新人賞を受賞し、作家デビュー。
2015年『宇喜多の捨て嫁』で第152回直木賞候補。
第4回歴史時代作家クラブ賞受賞。舟橋聖一文学賞受賞。高校生直木賞受賞。
2015年『人魚ノ肉』で第6回山田風太郎賞候補。
2015年咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。
2016年『天下一の軽口男』で第38回吉川英治文学新人賞候補。
2017年『敵の名は、宮本武蔵』で第30回山本周五郎賞候補、第157回直木賞候補、第7回山田風太郎賞候補。
2018年『宇喜多の楽土』で第159回直木賞候補。
他の著書に、『秀吉の活』、『兵(つわもの)』、『絵金、闇を塗る』、『炯眼に候』などがある。
今、最も新作が待たれる作家の一人です。
木内繁男(きうち しげお)
木内繁男さんは世界最古の企業・寺社専門建築会社、金剛組(大阪市天王寺区)で長年活躍されている宮大工です。
金剛組は、聖徳太子によって飛鳥時代に日本で初めての寺院建立のため創立されました。
以降、現在まで41代に渡る世界最古の建設会社ですが、宮大工の集団である「組」を8つ抱えており、8つの「組」には現在、計約120人の宮大工が所属しています。
なかでも、木内繁男棟梁は、日本の『匠』に焦点を当てたドキュメンタリー映像「Takumi AI時代にモノづくりは生き残るのか。」にも出演されています。
株式会社木内組代表取締役社長
昭和25年 9月 7日生昭和44年工業高校卒業後、金剛組宮大工の父に弟子に入る。
四天王寺伽藍復興に従事、太子殿奥殿、南大門、東大門、太鼓楼、管長内司、等、新築工事及び、五智光院、湯屋方丈、兵庫県、長遠寺本堂解体工事など重要文化財建造物の修理工事も行う。
平成20年、千葉県成田山新勝寺総門新築工事。
平成22年、神奈川県瑞光寺本堂新築工事。
平成23年、香川県法然寺五重塔新築工事。
平成24年、東京都小石川伝通院山門新築工事。
平成28年、和歌山県旧和歌山県会議事堂移築工事。
平成29年、千葉県成田山新勝寺醫王殿新築工事。
司会:二村知子 (ふたむら ともこ)
井村雅代コーチ(当時)に師事し、シンクロナイズドスイミングを始め、現役時代はチーム競技で2年連続日本1位、日本代表として出場したパンパシフィック大会では2年連続世界第3位に。
現役引退後、隆祥館書店に入社。2011年から「作家と読者の集い」と称して作家と読者の思いを直接つなぐト-クイベントを開催、メディアでは、知らされていない真実を追求する場として注目されている。
2016年からは「ママと赤ちゃんのための集い場」を毎月開き、2019年4月からは、臨床心理士である宝上真弓先生と子育てに悩む親御さんのために絵本選書の無料サ-ビスを始め、温かい社会を目指している。
開催日:2019年6月5日 水曜日
時間: 18:30開場 19:00開演
会場:隆祥館書店8階 多目的ホ-ル
住所:大阪市中央区安堂寺町1-3-4 谷町6丁目⑦番出口向かい
参加費: 3.500円 (内訳:参加費1664円+『金剛の塔』1,836円)当日の場合:参加費500円アップになります。(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)○お振込みのお客様は、隆祥館書店1階にてチケットと振り込み表をお引き換えください。
*振込先
三井住友銀行上町支店
(普通)1353923
カ)リュウショウカンショテン
申込み・お問合せ:隆祥館書店 TEL:06-6768-1023
Eメ-ル:ryushokan@eos.ocn.ne.jp
主催:隆祥館書店 後援:徳間書店