2019.06.04 TUE
19:00 – 21:00
明治22年山形県鶴岡町の私立忠愛小学校で、貧困層の子供を対象にした日本で初めての学校給食が開始されて130年が経ちました。その知られざる歴史に迫った『給食の歴史』が、岩波書店より昨年11月に刊行されました。農業史が専門で、食と国家や社会などの関係についての著作も多い藤原辰史氏が、多角的な視点から今後の給食の可能性を探った本書。その刊行を記念し、著者である藤原氏をお招きしたトークイベントを開催いたします。
対談相手を務めるのはUDS株式会社の中川敬文。日本で初めて「イエナプラン」というメソッドに基づく教育を行う小学校として、今年4月に開校した長野県佐久穂町の「大日向小学校」を設計し、給食運営を行う立場から、学校教育や社会における給食の役割などについて伺います。そして参加者の皆さまとともに、歴史を踏まえて、これからの給食の在り方について考えていきます。
開催概要
【開催日時】
2019年6月4日(火)
18:15 受付開始
18:30 開場
19:00 イベント開始
チケット代金1500円(ワンドリンク付き)
お電話でもお申込みを承ります。(03-6268-9064)
お電話でお申し込みの場合はイベント開催日とイベントタイトルをスタッフまでお申し付けください。
なお当日は、お早めにお越しいただけますとご案内がスムーズになります。
【主催】
神保町ブックセンター
【協力】
岩波書店
【注意事項】
・キャンセルをご希望される方への払い戻しは、6月2日19時までにご連絡いただいた方のみとさせていただきます。
・不参加による払い戻しはいたしかねます。
・イベントの録音動画撮影はお断りいたします。
藤原辰史(ふじはら・たつし)
1976年、北海道旭川市生まれ。島根県横田町(現・奥出雲町)出身。
京都大学人間・環境学研究科中途退学。京都大学人文科学研究所助手、東京大学農学生命科学研究科講師を経て、
現在、京都大学人文科学研究所准教授。
著書に『トラクターの世界史――人類の歴史を変えた「鉄の馬」』(中公新書 2017)
『戦争と農業』(集英社インターナショナル新書 2017)
『食べること考えること』(共和国 2014)
『稲の大東亜共栄圏──帝国日本の』(吉川弘文館 2012)
『ナチスのキッチン──「食べること」の環境史』(水声社 河合隼雄学芸賞、2012、2016=決定版 共和国)
『カブラの冬──第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』(人文書院 2011)
『ナチス・ドイツの有機農業──「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』(柏書房 日本ドイツ学会奨励賞 2005、2012=新装版)
『食べるとはどういうことか』(農文協 2019)
『分解の哲学』(青土社 2019年6月末刊行予定) など
中川 敬文(なかがわ・けいぶん)
1967年生まれ。UDS株式会社代表取締役社長
関西学院大学卒後、株式会社ポーラ、株式会社オーディーエスを経て1993年より家族で新潟県上越市に移住し、地元企業主導の大規模商業施設を企画開発、運営。
1999年株式会社都市デザインシステム(現UDS)入社。
UDS株式会社代表取締役社長兼ローカル事業開発室執行役員として、コーポラティブハウス、キッザニア東京、コワーキングスペースLEAGUE、RICOH Future House、
薩摩川内市スマートハウス、練馬区立こどもの森、ここ滋賀、神保町ブックセンター等、企画・コーディネイト実績多数。