第44回木村伊兵衛写真賞受賞作家である木村伊兵衛賞受賞作家、岩根愛さんの新刊『キプカへの旅』が5月22日発売されます。
「ハワイと福島とは同じボンダンス(「盆唄」)で強く深く繋がっている」という観点から語られる同書は、被災地にも拠点を置く写真家・岩根愛さんが、12年にもわたり福島とハワイを行き来した旅のすべてをまとめた一冊となっています。
この刊行を記念して、トークイベントを開催します。
岩根さんが『キプカへの旅』で描いているとおり、火山の溶岩流などにより絶えず環境が変容するハワイには日系人が多く、彼らはボンダンス(盆踊り)を毎夏踊り、福島からの移民が伝えた『フクシマオンド』で盛り上がります。
また、今回のゲストである内野加奈子さんは、海図もコンパスも使わずに星や波を読んで航海するカヌー「ホクレア号」のクルーとして 、ホクレア初の外洋航海に参加しました。
福島とハワイ、そしてポリネシアという壮大な海の道の存在。
「キプカ」への旅を綴った写真家と、伝統航海カヌー「ホクレア」のクルーが、環太平洋の大きな歴史にも繋がる海の道について一夜、語ります。
【出演者プロフィール】
岩根愛(いわね・あい)
東京都出身。1991 年単身渡米、ペトロリアハイスクールに留学。
オフグリッド、自給自足の暮らしの中で学ぶ。
帰国後、アシスタントを経て 1996年に独立。
2006 年以降、ハワイにおける日系文化に注視し、2013 年より福島県三春町にも拠点を構え、移民を通じたハワイと福島の関連をテーマに制作を続ける。
2018年、初の作品集『KIPUKA』(青幻舎)を上梓、第44回木村伊兵衛写真賞を受賞。
内野加奈子(うちの・かなこ)
海の学校代表。
海図やコンパスを使うことなく、星や波など自然を読み航海する伝統航海カヌー「ホクレア」日本人初クルー。
歴史的航海となったハワイ―日本航海をはじめ、数多くの航海に参加。
ハワイ大学で海洋学を学び、ハワイ州立海洋研究所で、サンゴ礁モニタリングに携わる。
著書『ホクレア 星が教えてくれる道』(小学館)『星と海と旅するカヌー』(きみどり工房)他。
時間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink order
■当日店頭2,000yen + 1 drink order