2019.06.13 THU
19:00 – 21:00
ドストエフスキーの五大長編小説『罪と罰』『悪霊』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『未成年』を光文社古典新訳文庫で翻訳中の亀山郁夫氏が、実際にロシアとヨーロッパを旅し、小説の舞台を巡って考えたこと、感じたことをお話しします。亀山氏が現地で撮影してきた写真等を見ながら、ドストエフスキーの小説の世界を、一緒に追体験しませんか。
<講師からのメッセージ>
ドストエフスキーの5大長編(『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』)は、いずれも二つの現場を持っている。物語が生まれた現場と物語が展開する現場。その二つが純粋に独立しあっている作品もあれば、深く融合している作品もあり、その状況次第で、作品の構成や描写も千変万化を遂げる。
作品で言及される重要な地名が、作家自身の訪れたことのない町であることもある。本連続講義では、2018年から2019年にまたがるロシア・ヨーロッパ経験をもとにドストエフスキーの小説における「現場」の意味を考察する。
【開催日時】
2019年6月13日(木)19時~21時
18:15 受付開始
(書店レジにて受付とドリンクの提供をいたします。お手数ではございますが、Peatixにてお支払い済みのお客様も一度レジまでお越しください。)
18:30 開場
19:00 トークイベント開始
チケット代金1500円(ワンドリンク付き)
【開催場所】
神保町ブックセンター
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目3−1
岩波書店アネックス1F
TEL:03-6268-9064
【主催】
神保町ブックセンター
【協力】
岩波書店
【注意事項】
・キャンセルをご希望される方への払い戻しは、6月11日 20時までにご連絡いただいた方のみとさせていただきます。
・不参加による払い戻しはいたしかねます。
・イベントの録音動画撮影はお断りいたします。
<物語の二つの「現場」:ドストエフスキー5大長編を旅する 全5回 開催日とテーマ>
第3回:6
月13日(木)
『罪と罰』:ヴィスバーデン~ペテルブルグ+
『カラマーゾフの兄弟』:ペテルブルグ~スターラヤ・ルッサ
第4回:9月12日(木) 未定
第5回:10月10日(木)『未成年』:スターラヤ・ルッサ~ペテルブルグ
※開催内容は変更される場合がございます。
亀山郁夫(かめやま・いくお)
1949年生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学教授、同大学学長などを経て、現在、名古屋外国語大学学長。東京外国語大学名誉教授。
専門はロシア文学・ロシア文化論で、ドストエフスキー、ロシア・アヴァンギャルド芸術を研究。ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の新訳は翻訳としては異例のヒット(全巻累計100万部以上)を記録し、毎日出版文化賞特別賞を受賞。
著書:『ドストエフスキー 父殺しの文学』(上・下、2004年 日本放送出版協会)『ドストエフスキー 謎とちから』(2007年 文藝春秋)『謎解き『悪霊』』(2012年読売文学賞研究・翻訳賞 新潮社)『磔のロシア』(2002年 大佛次郎賞)『ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光』(2018年 以上岩波書店)ほか。
訳書:ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『白痴』(以上、光文社古典新訳文庫)ほか。