2019年9月5日(木)

小笠原博毅 × 下地ローレンス吉孝トークイベント「多様性」と「混血」——メディアと人種差別を考える 『真実を語れ、そのまったき複雑性において——スチュアート・ホールの思考』(新泉社)刊行記念

【ジュンク堂 池袋本店】
カルチュラル・スタディーズの理論家、スチュアート・ホール。
ジャマイカで生まれ、イギリスに渡ってメディアや現代文化の批判的研究に貢献し、反人種差別をめぐる社会運動や黒人アーティストたちの表現活動にも影響を与えた人物です。
このたびスチュアート・ホール論の集大成『真実を語れ、そのまったき複雑性において』を上梓した小笠原博毅さんと、ゲストとして『「混血」と「日本人」』(青土社)の著者で社会学者の下地ローレンス吉孝さんをお迎えし、トークイベントを開催します。
ホールの思考を辿る本書を今日の日本社会で読む意義、さらには〈ポピュリズムの政治〉、〈人種差別〉、〈「分断」の世界〉など時事的な問題についてお話しいただきます。

【講師紹介】
小笠原博毅(おがさわら・ひろき)
1968年生。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。
ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程修了。社会学Ph.D。
スポーツやメディアにおける人種差別を主な研究テーマに据え、カルチュラル・スタディーズの視座から近代思想や現代文化を論じている。
近年は、東京オリンピックや大阪万博の開催に一貫して異議を申し立て、批判を展開している。
著書に『セルティック・ファンダム』(せりか書房)、共著に『やっぱりいらない東京オリンピック』(岩波ブックレット)。編著に『黒い大西洋と知識人の現在』(松籟社)、共編著に『反東京オリンピック宣言』(航思社)および『サッカーの詩学と政治学』(人文書院)。

下地ローレンス吉孝(しもじ・ろーれんす・よしたか)
1987年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。
専門は社会学・国際社会学。上智大学、国士舘大学、開智国際大学にて非常勤講師を勤める。
論文に「戦後日本社会の「混血」「ハーフ」をめぐる言説編成と社会的帰結:人種編成論と節合概念の批判的援用」(『社会学評論』、2017年)、「「混血児」をめぐる境界策定」(『歴史評論』第815号、2018年)などがある。
著書『「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史』(青土社)。「ハーフ」や海外ルーツの人々の情報共有サイト「HAFU TALK」を共同運営。

開催日時:2019年09月05日(木) 19:30~

★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111) 

■イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5

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