【満員御礼】となりました。
建築家の堀部安嗣さんが設計し、2017年より瀬戸内海を航行する客船ガンツウは、美しい船のデザインとともに「何もせず、ただひたすら美しい風景をながめ、移ろう時を感じる」という新しい船旅のあり方によって、世界中から注目を集めています。
また瀬戸内の小さな島々や狭水道などをめぐることで、知られざる風景の魅力が再発見され、地域の活性化にもつながっているといいます。
ガンツウの仕事を通して、堀部さんは、瀬戸内の風土や自然、文化をどのように受けとめて設計に生かしたのか、またその思いをどのように本に込めたのか。造船や編集現場での経験をふまえて、語っていただきます。
また先日ガンツウに乗船されたエッセイストの森下典子さんをお招きし、船内でどのような時間を過ごされたのか、お話しいただきます。
「旅とはどこかへ向かうことだが、ガンツウが向かうのは場所ではなく、あらゆる所属から離れた、心の自由なのかもしれない」という森下さんと堀部さんとの対話をどうぞお楽しみください。聞き手は、当店Title店主の辻山良雄がつとめます。
知られざる瀬戸内と思考のゆくえ 鈴木研一の写真+堀部安嗣のドローイング展(8/29~9/19)
堀部安嗣(ほりべ やすし)
建築家、京都造形芸術大学大学院教授
1967年神奈川県生まれ。1990年筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業。1991-94年益子義弘に師事。1994年堀部安嗣建築設計事務所設立。25年間に100超の住宅や店舗等を設計。2002年第18回吉岡賞、2016年日本建築学会賞(作品)受賞。見学できる作品に「ある町医者の記念館」、「ひねもすのたり」、「イヴェールボスケ」、「竹林寺納骨堂」、「鎌倉山集会所」、「大山阿夫利神社 茶寮石尊」など。著書に『書庫を建てる』、『堀部安嗣作品集』、『堀部安嗣 建築を気持ちで考える』、『小さな五角形の家』、『住まいの基本を考える』など。
好きなものは、鉄道、ドラム、ラーメン。
https://horibe-aa.jp
森下典子(もりした のりこ)
エッセイスト
1956年神奈川県横浜市生まれ。日本女子大学文学部国文学科卒業。大学時代から『週刊朝日』連載の人気コラム「デキゴトロジー」の取材記者として活躍。1987年、その体験をまとめた『典奴どすえ』でデビュー。
主な著書に『典奴ペルシャ湾を往く』、『前世への冒険――ルネサンスの天才彫刻家を追って』『ひとり旅の途中』、『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』、『いとしいたべもの』、『猫といっしょにいるだけで』、『好日日記-季節のように生きる』など。
日本文藝家協会会員。
好きなものは、山野草、海、イタリア、温泉、うちの猫たち。
開催日
2019年8月29日(木)
時間
19時30分スタート/21時頃終了予定 *イベント当日、お店は18時にてクローズ致します
会場
Title 1階特設スペース
参加費
1000円+1ドリンク500円
定員
25名