2019年9月6日(金)

佐々木敦 × 渡邉大輔トークイベント「その映画を視ているのは誰か?」 『この映画を視ているのは誰か?』(作品社)刊行記念

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このたび、2016年の『ゴダール原論』(新潮社)以来の新たな映画論『この映画を視ているのは誰か?』を上梓した批評家・佐々木敦氏のトークイベントを行います。
『ゴダール原論』では、まさしくゴダールという一人の巨大な作家に挑むことが主軸でしたが、本書ではさまざまな作家・作品を縦横無尽に論じ、「幽霊」「世界」「倫理」といった論点とともに、現代映画における「視ること」の底知れぬ謎と魅力を語っています。
「丸ごとジャンルそのものを相手取って私が論じたい(論じてきた)と思えるのは、実は「映画」だけである」(本書あとがきより)と述べる佐々木さんにとって「映画」とは何か?
それを「視ること」(更には聴くこと)とは何か?
それを「書くこと/語ること」(映画批評)の可能性とは何か?
――本イベントで語っていただきたいと思います。
今回のトークのお相手は批評家・映画史研究者の渡邉大輔さん。
多くの関心や批評対象を佐々木さんと共有しつつも、独自の広範な視点と理論で「映画」をめぐる思考を映像圏全体のなかに位置付けて論じようと試みる渡邉さんに、本書の射程を評し、議論していただきたいと思います。
映画を視ること、そして「映画」そのもの、「視ること」そのものの概念が一変するような刺激的な対話です。

【プロフィール】
佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。
早稲田大学文学学術院教授や、ゲンロン「批評再生塾」主任講師などを歴任。
映画・音楽・文学・演劇など、多数の分野にわたって批評活動を行う。
著書に、『批評時空間』(新潮社)、『シチュエーションズ――「以後」をめぐって』(文藝春秋)、『ゴダール原論――映画・音楽・ソニマージュ』(新潮社)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『新しい小説のために』(講談社)、『アートートロジー――「芸術」の同語反復』(フィルムアート社)、『私は小説である』(幻戯書房)など多数。

渡邉大輔(わたなべ・だいすけ)
1982年生まれ。跡見学園女子大学文学部現代文化表現学科専任講師。
日本大学藝術学部映画学科非常勤講師。
早稲田大学演劇博物館招聘研究員。
専攻は日本映画史・映像文化論・メディア論。
著書に、『イメージの進行形──ソーシャル時代の映画と映像文化』(人文書院)。
共著に『戦時下の映画──日本・東アジア・ドイツ』(森話社)、『スクリーン・スタディーズ──デジタル時代の映像/メディア経験』(東京大学出版会)、『アピチャッポン・ウィーラセタクン──光と記憶のアーティスト』(フィルムアート社)など。

日程 / 2019年9月6日 (金)
時間 / 19:00〜20:30 開場 18:30〜
料金 / 1,500円(税込)
定員 / 50名様
会場 / 本店内 小教室

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