事情により第5回のテーマが『カラマーゾフの兄弟』に変更されました。『未成年』については11月のイベントで取り上げる予定です。準備されていた参加者の皆様には申し訳ありませんが悪しからずご了承ください。
ドストエフスキーの五大長編小説『罪と罰』『悪霊』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』『未成年』を光文社古典新訳文庫で翻訳中の亀山郁夫氏が、実際にロシアとヨーロッパを旅し、小説の舞台を巡って考えたこと、感じたことをお話しします。亀山氏が現地で撮影してきた写真等を見ながら、ドストエフスキーの小説の世界を、一緒に追体験しませんか。
<講師からのメッセージ>
ドストエフスキーの5大長編(『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』)は、いずれも二つの現場を持っている。物語が生まれた現場と物語が展開する現場。その二つが純粋に独立しあっている作品もあれば、深く融合している作品もあり、その状況次第で、作品の構成や描写も千変万化を遂げる。
作品で言及される重要な地名が、作家自身の訪れたことのない町であることもある。本連続講義では、2018年から2019年にまたがるロシア・ヨーロッパ経験をもとにドストエフスキーの小説における「現場」の意味を考察する。
【開催日時】
2019年9月12日(木)19時~21時
18:15 受付開始
(書店レジにて受付とドリンクの提供をいたします。お手数ではございますが、Peatixにてお支払い済みのお客様も一度レジまでお越しください。)
18:30 開場
19:00 トークイベント開始
チケット代金1500円(ワンドリンク付き)
【開催場所】
神保町ブックセンター
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目3−1
岩波書店アネックス1F
TEL:03-6268-9064
【主催】
神保町ブックセンター
【協力】
岩波書店
【注意事項】
・キャンセルをご希望される方への払い戻しは、9月10日 19時までにご連絡いただいた方のみとさせていただきます。
・不参加による払い戻しはいたしかねます。
・イベントの録音動画撮影はお断りいたします。
<物語の二つの「現場」:ドストエフスキー5大長編を旅する 開催日とテーマ>
第5回:9月12日(木)『カラマーゾフの兄弟』:ペテルブルグ~スターラヤ・ルッサ
第6回:10月10日(木)『カラマーゾフの兄弟』:ペテルブルグ~スターラヤ・ルッサ
第7回:11月15日(金)『未成年』+(賭博者):スターラヤ・ルッサ~ペテルブルグ
※開催内容は変更される場合がございます。
亀山郁夫(かめやま・いくお)
1949年生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学教授、同大学学長などを経て、現在、名古屋外国語大学学長。東京外国語大学名誉教授。
専門はロシア文学・ロシア文化論で、ドストエフスキー、ロシア・アヴァンギャルド芸術を研究。ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の新訳は翻訳としては異例のヒット(全巻累計100万部以上)を記録し、毎日出版文化賞特別賞を受賞。
著書:『ドストエフスキー 父殺しの文学』(上・下、2004年 日本放送出版協会)『ドストエフスキー 謎とちから』(2007年 文藝春秋)『謎解き『悪霊』』(2012年読売文学賞研究・翻訳賞 新潮社)『磔のロシア』(2002年 大佛次郎賞)『ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光』(2018年 以上岩波書店)ほか。訳書:ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『白痴』(以上、光文社古典新訳文庫)ほか。