2019年9月14日(土)

小手鞠るい × 金原瑞人「物語は森の仕事部屋から生まれる」 『空から森が降ってくる』(平凡社)刊行記念

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アメリカ在住の小説家小手鞠るいさんが、ニューヨークの郊外ウッドストックの森の中での暮らしを綴ったエッセイ集『空から森が降ってくる』(平凡社)の刊行を記念して、一時帰国される小手鞠さんをお招きし、翻訳家の金原瑞人さんをお相手にトークイベントを開催いたします。

午前中の仕事を済ませて、私は森へ出かける。
毎日の散歩、もしくは、ランニング。
ここ何十年、欠かしたことのない日課のようなものである。
その途中で、ワイルドフラワーに出会う。
これが何よりの楽しみだ。
私にとってのアメリカの大自然とは、グランドキャニオンやナイアガラの滝などではなくて、あくまでも小さな野の花たちなのである。
―――「野の花カレンダー」

1992年の渡米当初は数年後に日本へ戻るつもりだったという小手鞠さんですが、暮らしはじめたアメリカ北東部の風土に惹かれ、1996年、ウッドストックの村のはずれに見つけた一軒家に、それまで生活していた大学町から引っ越しをします。
以来23年間、「森の家」で暮らしながら、数多くの作品を生み出してきました。
本イベントでは、小手鞠さんの森での暮らしを紹介いただきながら、児童文学やヤングアダルト小説の翻訳家でもある金原瑞人さんと、小手鞠さんの作品世界の源泉を探ります。
これまでにも作品を通して交流のあったおふたりですが、小手鞠さんにとって金原さんは、長年「お目にかかりたい人、ナンバー1」の憧れの人であったそうで、今回初めての直接の対話が実現します。
実は高校生時代からつながっていたかもしれないという、ふたりの運命の赤い糸とは?
その謎は当日、対談の中で明かされます。
またとない貴重な機会に、是非ご参加下さい。

【出演者プロフィール】
小手鞠るい(こでまり・るい)
1956年岡山県生まれ。
1993年「おとぎ話」が海燕新人文学賞を受賞。
2005年『欲しいのは、あなただけ』(新潮文庫)で島清恋愛文学賞を、2009年原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を、2019年『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で日本子どもの本研究会作品賞をそれぞれ受賞。
1992年に渡米し、現在ニューヨーク州ウッドストック在住。
主な作品に、『エンキョリレンアイ』(河出文庫)、『アップルソング』(ポプラ社)、『ウッドストックの森の日々』(ポプラ文庫)、『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)、『見上げた空は青かった』(講談社)、『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)、『炎の来歴』(新潮社)、『瞳のなかの幸福』(文藝春秋)、『放課後の文章教室』(偕成社)など多数。

金原瑞人(かねはら・みずひと)
1954年岡山県生まれ。翻訳家・法政大学社会学部教授。
訳書は児童書、一般書、ノンフィクションなど550点以上に及び、ヤングアダルト(YA)というジャンルの日本への紹介に大きく貢献。
現在も多くのメディアで書評を寄稿している。
主な訳書に、ロバート・ニュートン・ペック『豚の死なない日』(白水Uブックス)、アレックス・シアラー『青空のむこう』(求龍堂)、カート・ヴォネガット『国のない男』(NHK出版)、サマセット・モーム『月と六ペンス』(新潮文庫)、J.D.サリンジャー『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』(新潮社)、ヒシャーム・マタール『帰還:父と息子を分かつ国』(人文書院)など多数。
監修書に『12歳からの読書案内』(すばる社)、『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』(西村書店)などがある。

時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1,500yen + 1 drink order
■当日店頭2,000yen + 1 drink order

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