当事者以外には伝わりづらい障害や病気を抱えての暮らしについて、イラストやコミックを通じて発信する人々がいます。
神保町ブックセンターでは、合同出版より刊行されているシリーズ「障害・病気を理解するノンフィクションコミック」の著者を迎えての連続イベントを開催します。当事者が語るリアルな日常についての話に耳を傾け、こころとからだの障害や病気について共に考え理解を深めるトークイベントです。
第四回のゲストは、場面緘黙(かんもく)を抱える漫画家のモリナガアメさん。
幼少期から周りに迷惑かけたくない、自分に問題がある、話すのが苦手などと思っていたものの、場面緘黙症という疾患の存在を偶然知り、自分は「話さない」ではなく「話せない」ということに気づく。その後、当事者たちに生きやすくなってもらいたいと思い、自分の経験を漫画にして出版しました。
トークのお相手は、長野大学で場面緘黙を専門に研究している高木潤野さん。
この疾患は、約500人に1人の割合で発症すると言われているものの、なぜ話せなくなるのかはまだ明らかになっていません。しかし早い段階から適切な関わり方をすれば、改善できるとも言われています。研究者と当事者の視点を交え、参加者の皆様とともに新たな気付きを探ります。
【本の街で、こころの目線を合わせる ──私の生きづらさ、コミックで届け】イベントは第五回まで予定しております。
【開催日時】
2019年11月8日(金)
18:15 受付開始
18:30 開場
19:00 イベント開始
☆先着50名様
☆チケット代金1500円(ワンドリンク付き)
☆店頭、お電話(03-6268-9064 平日9:00~20:00、土日祝10:00~19:00)
FAX(03-3294-3509)でもお申込みを承ります。
※お電話でお申込みの際は、開催日時とイベント名をスタッフにお伝えの上お申込みください。
☆座席の約半数がスツール(簡易の丸椅子)です。長時間スツールでの着席が困難なお客様は背もたれのある席をお取りしますのでPeatixのメッセージ機能もしくはお電話にてお知らせください。
☆手話通訳が必要な人は、1週間前までにご連絡ください
【注意事項】
・キャンセルをご希望される方への払い戻しは、11月6日19時までにご連絡いただいた方のみとさせていただきます。
・不参加による払い戻しはいたしかねます。
・イベントの録音動画撮影はお断りいたします。
【主催】合同出版/神保町ブックセンター
【協力】共用品推進機構
モリナガアメ
幼稚園入園を機に「話せない子」になる。その後克服するべく奮闘するが、家庭の問題や運の無さもあり、なかなか上手くいかず、つまずきまくりの人生を送る事に。20代後半になり、改めて自分や家族と向き合おうと色々調べていた所、偶然昔の自分が「場面緘黙」だった事を知り衝撃を受ける。場面緘黙を広めるため、WEBでコミックエッセイ「かんもく少女が同人BL漫画を描いて人生救われる話」を公開した所話題となり、書籍版として「かんもくって何なの?」を出版。続編の「話せない私を考える」もWEBで公開中。
https://note.mu/amemorinaga/n/n20d3ff6255fa
高木潤野(タカギ ジュンヤ)
長野大学社会福祉学部准教授
東京学芸大学大学院連合学校教育研究科学校教育学専攻博士課程修了。東京都立あきる野学園養護学校自立活動専任教諭(言語指導担当)、八王子市立第四小学校きこえとことばの教室などを経て現職。
著書に『学校における場面緘黙への対応―合理的配慮から支援計画作成まで』(学苑社)『イラストでわかる場面緘黙サポートガイド』(合同出版)がある。