水声社刊行の「ヘンリー・ミラー・コレクション」全16巻は、2004年に第一巻が刊行されて15年後の本年10月、めでたく完結することになりました。
これを記念し、神保町ブックセンターでは、水声社および日本ヘンリー・ミラー協会と共同して、パリ時代のミラーに造詣の深いフランス文学者の鹿島茂さんをお招きし、トークイベントを開催します。
ニューヨーク時代、あらゆる点で失敗者だったヘンリー・ミラーは、1930年代のパリで、「ぼくには金がない、資産も希望もない。ぼくはだれよりもしあわせな男だ」という自覚に導かれ、デビュー作『北回帰線』を書き上げました。
この「花の都」で、彼は何を見出し、どのような変容をとげ、そのデビュー作に見られるようなパリを描き出すに至ったのか? 彼にとってパリとは何だったのか? これらの点を中心に鹿島茂先生にインタビューし、ヘンリー・ミラーとパリの魅力について縦横に語っていただきたいと思っています。
聞き手/松田憲次郎(ヘンリー・ミラー・コレクション編集委員)
【開催日時】
2019年11月23日(土)17時30分~19時
17:00 受付開始・開場
17:30 トークイベント開始
☆チケット代金 一般:1000円(ドリンクをご希望の場合は別途お買い求めください)
☆店頭、お電話でもお申込みを承ります。
(03-6268-9064 平日9:00~20:00、土日祝10:00~19:00)
※お電話でお申込みの際は、開催日時とイベント名をスタッフにお伝えの上お申込みください。
☆座席の約半数がスツール(簡易の丸椅子)です。長時間スツールでの着席が困難なお客様は背もたれのある席をお取りしますのでPeatixのメッセージ機能もしくはお電話にてお知らせください。
【注意事項】
・キャンセルをご希望される方への払い戻しは、11月20日19時までにご連絡いただいた方のみとさせていただきます。
・不参加による払い戻しはいたしかねます。
・イベントの録音動画撮影はお断りいたします。
【主催】
水声社/日本ヘンリー・ミラー協会/神保町ブックセンター
鹿島茂(かしま しげる)
1949年、横浜市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。明治大学国際日本学部教授。フランス文学者・評論家。1991年『馬車が買いたい!』(白水社)でサントリー学芸賞、1996年『子供より古書が大事と思いたい』(青土社)で講談社エッセイ賞、2000年『職業別パリ風俗』(白水社)で読売文学賞を受賞。その他『パリの異邦人』(中公文庫)、『パリ時間旅行』(中公文庫)、『「失われた時を求めて」の完読を求めて 「スワン家の方へ」精読』(PHP)など著書多数。