2019年12月23日(月)

【紀伊國屋書店 Kinoppy & 光文社古典新訳文庫 Readers Club読書会 #59】物語の名手アレクサンドル・デュマの魅力『千霊一霊物語』訳者・前山悠さんを迎えて

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今年5月に刊行された『千霊一霊物語』は、フランスの作家アレクサンドル・デュマ(1802-1870)による怪奇物語集で、日本で初めての全訳となりました。
『千霊一霊物語』というタイトルは『千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)』を下敷きとしたもの。
凄惨な殺人事件をめぐる大きな話の筋にそって、話者を次々と変えながら、いくつものストーリーが語られていきます。
披露される怪奇譚の舞台となっている時代も場所もさまざまで、時にエキゾチック、時に時代小説風ですが、冒頭からデュマ本人が登場するなど一見本当にあった事件かと思わせる仕掛けもあり、読者を惹き付けて離しません。
すでに『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』や『三銃士』などのベストセラーを生み出していたデュマは、どのような意図・意趣でこの小説を書いたのでしょうか。
また、デュマは時の流行作家として莫大な富を手にしながら、美食と美女に金を注ぎ込み続け、劇場や大豪邸も建設するなど、その豪快な人柄でも知られています。
人間としての彼の魅力は、作品にどのように現れているのでしょうか。
今回新訳を手がけられた前山悠さんをお招きして、たっぷり語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

○日時:2019年12月23日(月)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 9階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2019年12月2日(月)午前10:00より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702

*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。
*トーク終了後ご希望の方には講師の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

【プロフィール】
前山悠
1981年生まれ。
学習院大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。
パリ第七大学博士課程修了(文学博士)。
現在、大学非常勤講師。

『千霊一霊物語』
アレクサンドル・デュマ、前山悠 / 光文社
2019/05出版
ISBN : 9784334754006
価格:¥1,122(本体¥1,020)

「女房を殺して、捕まえてもらいに来た」と市長宅に押しかけた男。
その場に居合わせた作家デュマや市長たちは、男の自宅の血塗られた地下室を見に行くことに。
男の自供の妥当性をめぐる議論は、いつしか各人が見聞きした奇怪な出来事を披露しあう夜へと発展する。
本邦初訳!

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