2020年1月11日(土)

今福龍太 × 小川洋子「デクノボーという知恵を探して」 『宮沢賢治 デクノボーの叡知』(新潮社)刊行記念

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文化人類学者・今福龍太さんの新刊『宮沢賢治 デクノボーの叡知』が、新潮社より刊行されました。

ほとんどの作品を「未定稿」のまま遺した宮沢賢治。
生涯にわたり書き換え続けられたその手稿が示す「揺らぎ」と可能性を丹念に追うなかで、賢治世界=イーハトーブのまったく新しい姿が見えてきたーー。
本書は、石、風、火山、動物などの実在物や、心象、未完といった構造に隠された賢治の創造原理を解き明かし、いまを生きる私たちの「倫理」を問う、画期的批評です。

今回B&Bでは、『宮沢賢治 デクノボーの叡知』刊行を記念してイベントを開催します。
お相手にお迎えするのは、小説家の小川洋子さん。

小川さんが10月に出された最新作『小箱』は、今福さんの2017年の書籍『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』がインスピレーションの源になったとのこと。
小説にしてはきわめて異例なことに、巻末で今福さんへの謝辞が綴られています。
いっぽう、今回の今福さんの選書における賢治のテキストとの向き合い方も、ソローの本と深く通じる姿勢が伺えます。

今福さんは、新刊のタイトルにも冠している「デクノボーの叡知」を「素朴な子供の無意識が守りつづけている野生の知恵」と表現しています。
慎ましくあること、世界への〈親密さ〉を保つこと、繊細な目と耳を持ち続けること……。
賢治を通じて、いま見つめ直したい知恵のあり方を探すヒントがきっと見つかる時間となるはずです。

この奇跡とも呼べる対談を、どうぞお見逃しなく!

【出演】
今福龍太(文化人類学者)
小川洋子(小説家)

時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料
■前売1500円+ドリンク500円(ともに税別)
■当日2000円+ドリンク500円(ともに税別)

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