※大変申し訳ありませんがこの度のトークイベントの開催を中止とさせていただきます。
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日本翻訳大賞も第六回目を迎えることになりました。あらためて皆様の御協力御支援に感謝の意を表したく思います。
第一回以来、翻訳をめぐる状況の変化は著しいです。
これまで注目されなかった国の作品や作家への興味の高まり、一次選考の推薦文やSNSからあふれる翻訳作品への愛情、韓国文学・中国文学の日本における隆盛、言語を超えた翻訳者同士の繋がりなど、多くの変化が見られます。そしてそれはよいほうへの変化のように見えます。
第二次選考対象作品17作は2月10日に発表されていて、イベント開催のころには、さらに最終選考対象作品5作が決定しています。
当日の話題は作品にかぎらず、広くかつ楽しめるものになる予定です。17作に入らなかった優れた作品、各選考委員が選ぶ「この一般推薦のすごい!」などの企画をいま準備しています。肩のこらないトークイベントになると思います。
日本翻訳大賞はいかなる機関・組織とも関係がありません。独立していて自由な賞です。そしてただ翻訳のために設立された賞です。4月12日、翻訳の現在や未来について御一緒に考えませんか。
【第六回日本翻訳大賞二次選考対象作品】
『アカシアは花咲く』デボラ・フォーゲル、加藤有子訳、松籟社
『ある一生』ローベルト・ゼーターラー、浅井晶子訳、新潮社
『息吹』テッド・チャン、大森望訳、早川書房
『インスマスの影◯クトゥルー神話傑作選◯』H・P・ラヴクラフト、南條竹則訳、新潮文庫
『失われた女の子 ナポリの物語4』エレナ・フェッランテ、飯田亮介訳、早川書房
『おちび』エドワード・ケアリー、古屋美登里訳、東京創元社
『オーバーストーリー』リチャード・パワーズ、木原善彦訳、新潮社
『きのこのなぐさめ』ロン・リット・ウーン、枇谷玲子、中村冬美訳、みすず書房
『亀裂:欧州国境と難民』カルロス・スポットルノ、ギジェルモ・アブリル、上野貴彦訳、花伝社
『黒い豚の毛、白い豚の毛』閻連科、谷川毅訳、河出書房新社
『サッシーは大まじめ』マギー・ギブソン、松田綾花訳、小鳥遊書房
『三体』劉欣慈、大森望 光吉さくら ワン・チャイ訳、早川書房
『惨憺たる光』ペク・スリン、カン・バンファ訳、書肆侃侃房
『精神病理学私記』H. S. サリヴァン、阿部大樹、須貝秀平訳、日本評論社
『ダイヤモンド広場』マルセー・ルドゥレダ、田澤耕訳、岩波文庫
『波』ソナーリ・デラニヤガラ、佐藤澄子訳、新潮社
『目覚めの森の美女』ディアドラ・サリヴァン、田中亜希子訳、東京創元社
日程:2020年4月12日 (日)
時間:18:00~19:30 開場 17:30~
料金:1,100円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室
金原瑞人 かねはら・みずひと
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど500点以上。訳書に『青空のむこう』『さよならを待つふたりのために』『国のない男』『月と六ペンス』『文学効能事典』『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてるハプワース16、1924年』『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』、エッセイ集に『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『サリンジャーにマティーニを教わった』、日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』など。
HPはhttp://www.kanehara.jp/
岸本佐知子 きしもと・さちこ
神奈川県生まれ。翻訳家。訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手
引き書』、リディア・デイヴィス『話の終わり』、ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』など。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』など。著書に『ひみつのしつもん』など。
斎藤真理子 さいとう・まりこ
韓国語翻訳者、ライター。2015年にパク・ミンギュの『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)で第一回日本翻訳大賞受賞、これをきっかけに翻訳の仕事を始める。訳書に『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ、河出書房新社)、『誰でもない』(ファン・ジョンウン、晶文社)『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)『回復する人間』(ハン・ガン、白水社)『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ、筑摩書房)など。今回はゲスト審査員として一回だけの参加です、がんばります。
柴田元幸 しばた・もとゆき
翻訳家、東京大学名誉教授。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザーなど現代アメリカ文学の翻訳多数。最近の訳書にエリック・マコーマック『雲』(東京創元社)、著書に『ぼくは翻訳についてこう考えています 柴田元幸の意見100』(アルク)、編著書に『「ハックルベリー・フィンの冒けん」をめぐる冒けん』(研究社)など。文芸誌『MONKEY』 責任編集。
西崎憲 にしざき・けん
翻訳家、作家。訳書・編纂書に『郵便局と蛇』コッパード、『ヘミング
ウェイ短篇集』『短篇小説日和』、編著に『 kaze no tanbun 特別ではない一日』など。著書に『蕃東国年代記』『ゆみに町ガイドブック』『飛行士と東京の雨の森』『全ロック史』『未知の鳥類がやってくるまで』など。音楽インディーレーベル dog and me records と電子書籍レーベル〈惑星と口笛ブックス〉主宰。歌集に『ビットとデシベル』。
松永美穂 まつなが・みほ
翻訳家・早稲田大学文化構想学部教授。訳書にウーヴェ・ティム『ぼく
の兄の場合』(白水社)、ラフィク・シャミ『言葉の色彩と魔法』(西
村書店)など。著書に『誤解でございます』(清流出版)など。
米光一成 よねみつ・かずなり
ゲーム作家、日本翻訳大賞運営、デジタルハリウッド大学教授。代表作は『はぁって言うゲーム』『ぷよぷよ』『はっけよいとネコ』『記憶交換の儀式』等、デジタルゲーム、アナログゲームを幅広くデザインる。池袋コミュニティ・カレッジ「表現道場」の道場主。宣伝会議「編集ライター養成講座 即戦力コース」専任講師。著作『自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法』(日本経済新聞出版社)、『思考ツールとしてのタロット』(こどものもうそうブックス)等。
Twitter @yonemitsu