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トルストイ、シューマン、ロダン、アインシュタイン、フィッツジェラルド……
誰もが知る歴史に名を残した男たち。
その傍らには、自身も才能に溢れた女性たちの存在がありました。
25年ぶりに復刊される本書『才女の運命 男たちの名声の陰で』では、そうした「偉人」のパートナーとして翻弄されながら、それでもなお自らの創造性を発揮しようとした女性たちの物語を紡いでいます。
今回は、本書が翻訳家として初のお仕事だった松永美穂さんと、復刊にあたり推薦コメントを寄せていただいた鴻巣友季子さんによるトークイベントを開催します。
この本に記された性差をめぐる様々な問題は、すでに過ぎ去った時代に限られた出来事でもなければ、特別な人々のあいだに生じた特別な事柄でもありません。
10人の女性たちの物語は、現在を生きるわたしたち自身と密接に紐づく、普遍的な生についての問いを投げかけているはずです。
松永さんと鴻巣さんの対話が、本書とともにそのような問いについて改めて考えるきっかけとなれば幸いです。
▼鴻巣友季子さん本書推薦コメント
「『ミューズ』の美名のもとに、男性から社会的・創造的搾取を受けてきた女性たちを呪縛から解き放つ名著、待望の復刊! 」
【出演者プロフィール】
松永美穂(まつなが・みほ)
早稲田大学文学学術院文化構想学部教授。
ドイツ文学、翻訳家、日本翻訳大賞選考委員。
主な翻訳書にラフィク・シャミ『夜の語り部』、ヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』(光文社古典新訳文庫)、ウーヴェ・ティム『ぼくの兄の場合』(白水社)、アンドレアス・セシェ『ナミコとささやき声』(西村書店)など。
ベルハルト・シュリンク『朗読者』(新潮社)にて、第54回毎日出版文化賞特別賞受賞。
著書に『ドイツ北方紀行』(NTT出版)、『誤解でございます』(清流出版)がある。
19年6月にNHK Eテレ「100分de名著『アルプスの少女ハイジ』」の講師役を務める。
鴻巣友季子(こうのす・ゆきこ)
翻訳家。
マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』(全5巻)、エミリー・ブロンテ『嵐が丘』(以上新潮文庫)、ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」(河出書房新社)などの新訳を手がける。
他訳書に、J・M・クッツェー『恥辱』『イエスの幼子時代』(以上早川書房)など多数。
著書に、『明治大正 翻訳ワンダーランド』『熟成する物語たち』『謎とき『風と共に去りぬ』』 (以上新潮社)、『翻訳教室 はじめの一歩』『全身翻訳家』『翻訳ってなんだろう? あの名作を訳してみる』(以上筑摩書房)など多数。
19年1月にNHK Eテレ「100分de名著『風と共に去りぬ』」の講師役を務め、話題となる。
近著に、シェイクスピア原作「ロミオとジュリエット」小説版(毎日新聞出版)。
時間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区代田 2-36-15 BONUS TRACK 2F
▼入場料
■前売1500円+ドリンク500円(ともに税別)
■当日2000円+ドリンク500円(ともに税別)