2015年10月29日(木)

『デザインのひきだし26』(グラフィック社)&『あたしとあなた』(ナナロク社)刊行記念 谷川俊太郎 × 名久井直子 トークイベント

詩人として第一線で活躍を続ける谷川俊太郎さんの最新詩集『あたしとあなた』(ナナロク社)。今年7月の刊行後、詩集としては異例の早さで増刷を重ね、この秋ついに3刷となりました。

新境地を感じさせる詩への評価とともに、話題になっているのがその造本です。「この本のために作られた」特別抄紙の鮮やかなブルーの本文用紙、クロス張りの表紙に全面押しされた青、白、金の3色の箔…。これまで数多くの本を出版してきた谷川さんも、「まるで工芸品のような1冊」と驚いた本書のブックデザインは、名久井直子さんによるものです。

『あたしとあなた』の造本プランは、デザイナーとしての豊富な知識と経験に加え、これまで名久井さんが『デザインのひきだし』の連載「本づくりの匠たち」でさまざまなものづくりの現場に取材に足を運び、培った中から生まれたとも言えます。

プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌『デザインのひきだし』。第26号が10月中旬に発売となります。特集は「紙の選び方、使い方」。その中で、『あたしとあなた』のオリジナル本文用紙がどうやってできたのかを詳しく紹介しています。オリジナルで本文用紙をつくるということは、夢のまた夢のようにも感じますが、それはどうやって実現されたのでしょうか。

本イベントでは、『あたしとあなた』の本文用紙がつくられた越前和紙の里をはじめ、名久井さんがこれまでに回ったさまざまなものづくりの現場をスライドでご覧いただきながら、『あたしとあなた』ができるまでや紙づくりの現場のお話を、谷川さんの詩の朗読を交えてたっぷりとお伺いします。
当日は『デザインのひきだし』連載中の名久井さんの人気連載、「本づくりの匠たち」をまとめた新刊『紙ものづくりの現場から』(グラフィック社)の会場先行販売もいたします。また、トーク終了後、お二人によるサイン会をおこないます。(対象書籍は『あたしとあなた』、『デザインのひきだし26』、『紙ものづくりの現場から』となります。)

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