2016年2月24日(水)

『観察する男 映画を一本撮るときに、監督が考えること』(ミシマ社)刊行記念 “大切なことは、いつも小さな声で語られる”

開催日時:2016年02月24日(水)19:30 ~

2016年2月に、想田和弘監督の新作映画『牡蠣工場』が公開となります。監督自ら「観察映画」と呼ぶ手法(台本やナレーション、BGM等を一切使わない)で撮られたドキュメンタリー作品。牛窓(岡山県)の牡蠣工場を舞台に、カメラを回せば――グローバル化、高齢化、震災の影響、第一次産業の苦境……大きな問題が浮かび上がってきます。(渋谷・シアター・イメージフォーラムにて公開)
そしてこの映画公開に先駆けて、1月下旬に刊行を迎えるのが『観察する男 映画を一本撮るときに、監督が考えること』です。『牡蠣工場』完成までの2年間を追ったインタビュー・ノンフィクション。「テーマ、台本、キャスト、未定」という観察映画を撮る監督自身を、ミシマ社編集部が「観察」しました。監督はいったい、レンズ越しに何を観て、感じ、考えてきたのか。監督自身の言葉を通じて、その世界に迫ります。
今回のトークイベントは平川克美さんをお招きしての対談となります。『小商いのすすめ』『「消費」をやめる』(ともにミシマ社)など多数の著書を通じて、グローバリズムに警鐘を鳴らし、半径3km圏内をめぐる経済(銭湯経済)を提唱されてきた平川さんと、「岡山ののどかな海辺の半径1km圏内だけ」で一本の映画を撮り切った想田監督。ミクロな世界から浮かび上がる、マクロな問題とは? たっぷりと語り合っていただきます。

【講師紹介】
想田和弘(そうだ・かずひろ)
1970 年栃木県足利市生まれ。東京大学文学部卒。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒。93 年からニューヨーク在住。
映画作家。台本やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。監督作品に『選挙』『精神』『Peace』『演劇1』『演劇2』『選挙2』があり、国際映画祭などでの受賞多数。
著書に『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)、『熱狂なきファシズム』(河出書房新社)、『カメラを持て、町へ出よう』(集英社インターナショナル)など。

平川克美(ひらかわ・かつみ)
1950年東京生まれ。早稲田大学理工学部機械工学科卒。
渋谷道玄坂に翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを内田樹らと共に設立、代表取締役となる。現在、株式会社リナックスカフェ代表取締役。立教大学特任教授。
著書に『「消費」をやめる 銭湯経済のすすめ』『小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ』(以上、ミシマ社)、『グローバリズムという病』(東洋経済新報社)、『ビジネスに「戦略」なんていらない』(洋泉社新書y)、『株式会社という病』(文春文庫)、『経済成長という病』(講談社現代新書)、『移行期的混乱—経済成長神話の終わり』(ちくま文庫)、『俺に似たひと』(医学書院)などがある。

★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111)

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ジュンク堂書店池袋本店
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