【新潮読書クラブ】は、新潮社のオフィシャル読書会です。毎回バラエティ豊かな「本読み」のゲストと、新潮社の棚が誇る名作や話題作を、一緒に読んでみませんか?
第七回の課題図書は、太宰治の『人間失格』(新潮文庫)を取り上げます。本作は、あの有名な「恥の多い生涯を送って来ました」から始まる、“本当の自分を誰にもさらけ出す事の出来ない男の人生”を描いた太宰の代表作。新潮文庫では累計600万部を超え、夏目漱石の『こころ』と並ぶベストセラーとしても知られています。
今回のゲストは、『人間失格』の「自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」という主人公の叫びにびびりながら共感してしまうという穂村弘さん。この作品を読んだ時、「生き延びる」ことを共通目的とする世界の網の目から零れてしまう恐怖、同時に零れてしまった「もうひとつの世界」にしかない「生きている意味」を、穂村さんは感じたと言います。 “読書クラブ”の部長として会を進行してくださるのは、古今東西さまざまな本を読んできたライターの瀧井朝世さん。王道の名作ともいえる本作、お二人によってどのように語られるのでしょうか。
かつてこの本に魅せられた方、この読書会をきっかけに初めてページをめくる方、どんな方でもお気軽にご参加ください。新潮読書クラブでは、新しい出会いをご用意してお待ちしております。
開催日: 2016年4月26日(火) 19:00〜20:30(18:30より受付)
開催場所:la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko
料金:1,500円
〈新潮読書クラブ〉とは
現代文学の珠玉の名作や話題の海外文学、なかなか読む機会のなかった古典まで―—。毎月バラエティ豊かな新潮社の棚の中から課題図書を選び、その本の愛読者であるゲストをお呼びして、公開読書会を開催いたします。もちろん、参加者のみなさまに、感想や読後感、そして偏愛(?)をシェアしていただく時間もございます。
*新潮読書クラブの前半は登壇者による公開読書会、後半は参加者のみなさまとも意見を交換し合いながら、本の世界を味わっていきます。
*課題図書を読んできていただくと、より楽しんでいただけるイベントです。
*新潮読書クラブは、sokoにて定期的に開催していく予定です。参加者だけがもらえる会員カードにスタンプを集めると、素敵なプレゼントも……!
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プロフィール
穂村弘 (ほむら・ひろし)
歌人。1962年、札幌市生まれ。「かばん」所属。 歌集に『シンジケート』『ドライドライ アイス』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』など、エッセイ集に『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』(挿画フジモトマサル)『ぼくの短歌ノート』など多数。『短歌の友人』で伊藤整文学賞、連作「楽しい一日」で短歌研究賞を受賞。最新刊は『たましいのふたりごと』(川上未映子との共著)。
瀧井朝世 (たきい・あさよ)
フリーライター。1970年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。WEB本の雑誌「作家の読書道」、本の話WEB「作家と90分」、『波』『週刊新潮』『きらら』『anan』『CREA』『小説宝石』『ミステリーズ!』『読楽』『SPRiNG』などで作家インタビュー、書評、対談企画などを担当。2009~2013年にTBS系「王様のブランチ」ブックコーナーに出演。現在は同コーナーのブレーンを務める。
※購入されたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前になります。