ブルックナーを偏愛するオタク3人組との出会いが、夢をあきらめた文系女子の運命を変える? このたび、ゴシック&幻想文学の第一人者として活躍する高原英理さんの書下ろし小説『不機嫌な姫とブルックナー団』が講談社より刊行されます。図書館の非正規職員として働くアラサー女性を主人公に、19世紀の天才作曲家・ブルックナーを信奉するオタク男3人組との出会いと、ブルックナーの不器用すぎる生涯とを交差させた意欲作。今も昔もうまく生きられない男女の姿を可笑しくも温かく描く本作をめぐって、翻訳家の岸本佐知子さんとお話しいただきます。
高原英理(たかはら・えいり)
1959年、三重県生まれ。小説家、文芸評論家。立教大学文学部卒業。東京工業大学大学院博士課程修了。1985年、小説「少女のための鏖殺作法」で幻想文学新人賞を受賞。1996年、三島由紀夫と江戸川乱歩を論じた評論「語りの事故現場」で群像新人賞評論部門優秀作を受賞。著書に『ゴシックハート』『ゴシックスピリット』『抒情的恐怖群』、編著に『リテラリーゴシック・イン・ジャパン 文学的ゴシック作品選』『ファイン/キュート 素敵かわいい作品選』など。
岸本佐知子(きしもと・さちこ)
1960年生まれ。翻訳家。上智大学文学部英文科卒業。訳書にミランダ・ジュライ『あなたを選んでくれるもの』、リディア・デイヴィス『分解する』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、スティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』、ショーン・タン『遠い町から来た話』など多数。編訳書に『変愛小説集』『変愛小説集2』『居心地の悪い部屋』『コドモノセカイ』『楽しい夜』。著書に『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞受賞)『気になる部分』『なんらかの事情』など。
日時:9月16日(金)18:30~(18時開場)
場所:ジュンク堂渋谷店7階喫茶コーナー 入場料1000円(ワンドリンク付)
定員:40名
受付:ご予約が必要です。7Fカウンター、もしくは、お電話にてご予約承ります。
お問い合わせ先:MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 電話:03-5456-2111
*トーク終了後、サイン会を開催します。対象は高原さんの本作、および岸本さんの新著『楽しい夜』(講談社)、『分解する』(作品社)、『エドウィン・マルハウス』(河出文庫)が対象となります。