このたびミームデザイン学校は、
ディレクターの北川フラムさんをゲストに迎えた
公開シンポジウムを開催いたします。
モデレーターは、キュレーター・ライターの児島やよいさん。
アートを軸とした活動でご活躍のお二人の視点を交えて
デザインを捉え直したとき
デザインは今後、どのような可能性を見出せるのでしょうか。
参加者のみなさんと話し合う場をつくりたいと考えます。
ぜひお気軽にご参加ください。
2008年に開校したミームデザイン学校は、
人々が、デザインに関する知識を高めながら
実践へとつなげることのできる場として
これまで活動を続けてきました。
しかしその間にも、デザインを取り巻く環境は急速に変化し、
その変化を意識しながら、どのように社会と向き合うべきかを
模索しなければならない時代となっています。
そこで今回のシンポジウムでは、
デザインを捉える視点を少し変え、
これからのデザインについて考えてみたいと思います。
ゲストは、アートディレクターとしてご活躍の北川フラムさん。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や
「瀬戸内国際芸術祭」のディレクターで知られる北川さんの
公共の場にアートを取り込む数々の活動は、
従来のアートに対するイメージを取り払い、数多くの人々を魅了してきました。
また、モデレーターには、キュレーター・ライターの児島やよいさんを招き、
アートを軸に社会へ働きかけるお二人の視点から、
デザインの今後を考える場を設けたいと思います。
アートは、美的感覚を用いて人間の暮らしを豊かにするという点で、
デザインと互いに近いところにあります。
「アートと社会」をつなげる役割を担うお二人の活動を通して
デザインが今後何か共有、参考できるヒントを見出せないでしょうか。
参加者のみなさんと一緒に考えることのできる場になればと思います。
ミームデザイン学校
Photo:Junya Ikeda
北川フラム
きたがわ・ふらむ
アートディレクター。アートフロントギャラリー代表。
1946年新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京藝術大学卒業。
主な展覧会プロデュースとして「アントニオ・ガウディ展」(1978-1979)、 「子どものための版画展」(1980-1982)、「アパルトヘイト否(ノン)! 国際美術展」(1988-1990)など。
2000年にスタートした「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(ふるさとイベント大賞・大賞[総務大臣表彰]、オーライ!ニッポン大賞グランプリ[内閣総理大臣賞]他受賞)、「水都大阪」(2009)、「にいがた水と土の芸術祭2009」、「瀬戸内国際芸術祭2010、2013」(海洋立国推進功労者表彰受賞)などの総合ディレクターを務める。
児島やよい
こじま・やよい
キュレーター、ライター。慶應義塾大学、明治学院大学、学習院女子大学非常勤講師。
ナンジョウアンドアソシエイツ、横浜トリエンナーレ2001事務局を経てフリーランスで活動。銀座メゾンエルメスで「手の好き間 須田悦弘・中村哲也」(02年)「中川幸夫 誘いの夢…」「杉本博司 歴史の歴史」(03年)をキュレーション。「草間彌生 クサマトリックス」(04年、森美術館)「高橋コレクション展」等の展覧会企画を手がける。新聞や雑誌にアート関連の寄稿多数。『わたしを変える”アートとファッション” —クリエイティブの課外授業』(共著、PARCO出版)。
Meme Design School
ミームデザイン学校は、実技と理念を学習できる、土曜日のデザイン学校です。講義は、第一線で活躍するデザイナー陣と、研究者、編集者、技術者など、関連諸領域のエキスパートとのコラボレーションによって進められ、多様な知とデザインが有機的に結びつくことを目指しています。