「建築の潮目」手塚貴晴・手塚由比&真壁智治トークイベント
2015年1月30日(金) / 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
20世紀の建築から21世紀のあるべき建築への移行が徐々に先駆け(これを「建築の潮目」と考えます)的にみられるようになってきました。移行の大きなポイントに、建築を巡る作り手と使い手との距離感の変化が挙げられます。作り手と使い手との距離が近くなり、そこに感覚共有が図られるようになってきたのです。つまり、「建築」に対して使い手が当事者意識を持ち始めるようになってきました。こうした建築の移行の先駆けを「建築の潮目」とし、新しく刊行される多くの書籍の中から、潮目の本を真壁智治(プロジェクト・プランナー)が探し出し、その著者と共に建築の明日を楽しくドライブしてゆきます。
「建築の潮目」トーク・セッションは、建築絵本シリーズ<くうねるところにすむところ>35てづかたかはる、てづかゆい『やねのいえ』(平凡社)を取り上げ、建築の潮目を示す手塚建築の世界の秘密を手塚貴晴さんをゲストにエキサイティングに探ります。
「やねのいえ」(2001年竣工)は手塚建築が広く知られるようになりました作品と位置づけられるもので、使い手がたおやかで、闊達な「物語」を自由に描くことが出来る新しい「建築」への出発点となったものなのです。
そこから、越後松之山「森の学校」キョロロ(2003年)、「ふじようちえん」(2007年)、南三陸「あさひ幼稚園」(2012年)、小児ホスピス施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(2013年)、沖縄「空の森」(2014年)が手塚建築として生まれてきているのです。
【参加方法】
店頭またはお電話にてご予約承ります。
【対象商品】
イベント参加券1,000円(税込み)
くうねるところにすむところ35「やねのいえ」2,160円(税込み)
いずれかをご購入でご参加いただけます。
【定員】
先着60名様
【プロフィール】
■手塚貴晴・手塚由比
(てづか・たかはる/左)1964年東京都生まれ/1987年武蔵工業大学卒業/1990年ペンシルバニア大学大学院修了/1990-1994年リチャード・ロジャース・パートナーシップ・ロンドン/1994年手塚由比と手塚建築研究所を共同設立/2005~06年ザルツブルグ・サマーアカデミー教授/2006年UCバークレー客員教授/2009年東京都市大学教授
(てづか・ゆい/右)1969年神奈川県生まれ/1992年武蔵工業大学工学部建築学科卒業/1992~93ロンドン大学バートレット校(ロン・ヘロンに師事)/1994年手塚貴晴と手塚建築研究所を共同設立/2006年ザルツブルグ・サマーアカデミー教授/2006年UCバークレー客員教授/現在、東海大学非常勤講師
【主な受賞歴】
グッドデザイン金賞 吉岡賞 日本建築家協会新人賞
日本建築家協会賞 日本建築学会賞 AR prize
OECD/CELE学校施設好事例集(第4版)最優秀賞、その他
■真壁智治 まかべ・ともはる
プロジェクトプランナー
1943年生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。
同大学助手を経てプロジェクトプランニングオフィス「M.T.VISIONS」主宰。
<建てない建築家>を標榜し、広汎な知己力と旺盛な構想力を駆使して、戦略的視点に立つ都市・建築・住宅分野のプロジェクトに取り組んできた。2000年より、都市・建築を「伝える」、「論じる」、「表す」、「現す」ことに専心。時代の大きな変動に向き合い、<建てない建築家>の真骨頂を発揮していく。家を伝える本シリーズ「くうねるところにすむところ」で第2回芦原義信賞を受賞(2006年)。近年、カワイイデザイン研究に力を注ぐ。
主な著書に、『アーバン・フロッタージュ』(住まいの図書館出版)、『感応』(用美社)、『感性工作者の日常発想』(三省堂書店)、『家のワークショップ』(ワールドフォトプレス)、『これからのくらしとあかり』(エクスナレッジ)、『カワイイパラダイムデザイン研究』(平凡社)、『ザ・カワイイヴィジョンab』(鹿島出版会)などがある。
開催概要
会期:
2015年1月30日(金)
会場:
蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
開館時間:
19:00~20:30
主催:
代官山 蔦屋書店
協力:
お問い合わせ:
03-3770-2525(建築フロア)