新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当イベントは中止することにいたしました。イベントに参加予定だった皆さまには、楽しみにされていたことと思います。まことに申し訳ございません。
ご予約をされた皆さまには、追ってメールにて中止のご連絡をいたします。また、同じイベントを日を改めて行う場合には、前もってご連絡いたします。ご了承のほど、どうぞよろしくお願いします。
*Titleでは参加者および出演者、関係者の健康・安全を考慮し、また不安な状況下でのイベント開催は行うべきではないとの考えから、3月に開催予定だったトークイベントをすべて中止することにいたしました。
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写真家の一之瀬ちひろは、2016年6月の本屋Titleでの展示「日常と憲法」をきっかけに、日々を写真に写しながら国家や憲法について考える、という制作を続けました。
イベントではこの制作の過程で折々に考えてきたこと感じたことを、スライドを交えてお話しします。
聞き手は「日常と憲法」が生まれるきっかけに関わった、『母の友』公式インスタグラムアカウント「母の友_編集部です」の“中の人”が行います。ぜひご参加ください。
【写真集について/作家ウェブサイトより】
2019年12月、私家版『きみのせかいをつつむひかり(あるいは国家)について』を出版します。
このシリーズは、前作『日常と憲法』(2016)の主題を引き継ぎながら個人的な思考へと遠くまわり道をして考え続けた過程をまとめたものです。
私が本作で試みたことのひとつは、日常の中に光の粒子のように拡がるある種の知覚をすくいとろうとすることでした。
ほとんどの場合私たちは、自分自身の周囲を包み込んでいる光を意識することはありませんが、写真はそれを意識化してくれるように思います。
同じように写真を使って、ふだんは意識にのぼってこないとらえがたいものを知覚できるものとしてあらわすことができるのでは、と考えたのです。
もう一つの試みは、この作品を通じて私たちの生が大きな歴史へと収束されていくことへのささやかな抵抗を表明することでした。
私たちの生はみな公的で国家的な歴史を構成する部分ではありますが、それぞれの毎日は壊れやすく混乱していてしばしば対立的でもあって、私たちの物語が公にされたときには失われてしまうような小さな細部や経験に満ちています。
そこで私は一方で私たちの日常生活の光をとらえることを目指し、また同時に小さな個人的経験を保護することを目指しました。
【プロフィール】
一之瀬ちひろ(いちのせ・ちひろ)
写真家。1975年東京都武蔵野市生まれ。
とりとめのない経験や感覚を作品の中におきなおすことを試みています。
主な個展に「きみのせかいをつつむひかり(あるいは国家)について」(2019年、ニコンギャラリー銀座・大阪)、「光のトレイス」(2016年、京都国際写真祭KYOTOGRAPHE)など。
グループ展に「みえるもののむこう」(2019年、神奈川県立近代美術館葉山)、「New Japanese Photographer」(2015年、IMA Gallery)など。
2014年「KITSILANO」でJAPAN PHOTO AWARD 受賞。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。表象文化研究。
主な研究対象はジョナス・メカス。
母の友_編集部です (ははのとも_へんしゅうぶです)
1977年生まれの編集者。
福音館書店刊行の雑誌「母の友」、月刊絵本「こどものとも」の編集部を経て、2015年度から「母の友」編集長。
「こどものとも」時代の担当作は佐々木マキさん作『へろへろおじさん』など。
公式インスタグラム「母の友_編集部です」をこつこつ更新中。
おかげさまで18000フォロワー突破。
【開催日】
2020年3月6日(金)
【時間】
19時30分スタート/21時頃終了予定 *イベント当日、お店は18時にてクローズ致します
【会場】
Title 1階特設スペース
【参加費】
1000円+1ドリンク500円
【定員】
25名
【お申し込み】
手順1:メールの件名にイベント名、メール本文にお名前(氏名)/電話番号/枚数(1人2枚まで)を明記して、以下のアドレスに送信ください。
title@title-books.com
手順2:「予約完了」の返信をいたします。(メールの受信設定にご注意ください)。
手順3:参加費は当日会場受付でのお支払いとなります。
お申し込み・ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます。