2016年10月30日(日)

「ボーダーランドでお茶を――言葉の尽きるところ始まるところ」石川美南 × 大前粟生 × 宮内悠介 × 西崎憲 トークイベント 『たべるのがおそい 第二号』(書肆侃侃房)刊行記念

logo_abc100『たべるのがおそい』第二号の特集は〈共作〉でした。収録された三つの共作は、詩とも小説とも言えるマージナルなものです。そしてそうであることによって、作品、ジャンル、言語表現にたいする疑問を含んでいます。さらに新しい書き手大前粟生はどうやら最初からマージナルなように見えます。日曜の午後、言葉の広がりとその広がりが接するものについて、お茶を飲みながら話します。来駕お待ちしております。

西崎憲

石川美南 いしかわ・みな
1980年神奈川生まれ。歌人。同人誌poolおよび[sai]の他、さまよえる歌人の会、エフーディの会、橋目侑季(写真・活版印刷)とのユニット・山羊の木などでふらふらと活動中。歌集に『砂の降る教室』、『裏島』、『離れ島』。最近の趣味は「しなかった話」の蒐集。

大前粟生 おおまえ・あお
1992年兵庫県生まれ。同志社大学文学部文化史学科卒。2016年2月、短編小説「彼女をバスタブにいれて燃やす」がGRANTA JAPAN with 早稲田文学公募プロジェクト最優秀作に選出され小説家デビュー。6月、短編小説「ユキの異常な体質 または僕はどれほどお金がほしいか」で第2回ブックショートアワード受賞。京都市在住。

宮内悠介 みやうち・ゆうすけ
小説家、2010年に第1回創元SF短編賞の選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞し、2012年に『盤上の夜』を刊行。近刊に『スペース金融道』など。

西崎憲 にしざき・けん
翻訳家、作家、日本翻訳大賞選考委員、文学ムック『たべるのがおそい』編集長。訳書に『郵便局と蛇』コッパード、『ヴァージニア・ウルフ短篇集』『ヘミングウェイ短篇集』(ちくま文庫)、『第二の銃声』バークリー(創元推理文庫)など。編纂・共訳に『短篇小説日和』『怪奇小説日和』(ちくま文庫)など。共訳書に『ピース』ウルフ(国書刊行会)など。著書に第十四回ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』(東京創元社)、『蕃東国年代記』(新潮社)、『ゆみに町ガイドブック』(河出書房新社)『飛行士と東京の雨の森』(筑摩書房)など。ほかに音楽レーベル〈dog and me records〉リーダー。ギターポップバンド〈スイスカメラ〉ギター担当。現在ロックミュージックの歴史をまとめた電子書籍を準備中。

概要
日程:2016年10月30日 (日)
時間:14:00~15:30 開場 13:30
料金:1,080円(税込)
定員:50名様
会場:本店内 小教室

お問合せ先
青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)

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書籍情報
『たべるのがおそい vol.2』

【小説と翻訳と短歌を中心にした文学ムック】
わたしたちは誰もが重力というものに支配されています。 「たべるのがおそい」は、その重力を少し弱めてみたいと思っています。 読んでいるあいだ、少し動きやすく、歩きやすい、それがこの一風変わったタイトルの文学誌の目標です。 西崎憲(編集長)

《vol.2 掲載内容》
[巻頭エッセイ]
金原瑞人
[特集〈地図−共作の実験〉]
石川美南×宮内悠介
円城塔×やくしまるえつこ
西崎憲×穂村弘
[小説]
大前粟生、津村記久子、森見登美彦、四元康祐
[短歌]
今橋愛、岡野大嗣、瀬戸夏子、吉野裕之
[エッセイ]
倉本さおり、中野善夫
[翻訳]
ヤン・ヴァイス 阿部賢一訳
アンナ・カヴァン 西崎憲訳

書肆侃侃房

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