食べること、交わること、殺すことの不可思議なつながりを探る赤坂憲雄さんの新刊、『性食考』が静かな反響を呼んでいます。「食べちゃいたいほど、可愛い」という言葉を糸口に、人間の〈内なる野生〉に迫る、思考の冒険のような本書。その手がかりの多くは、神話や昔話、小説や絵本といった、物語です。
ときに古事記と生命科学とをつなぎ、性/生/死の秘密に挑む、『性食考』のスリリングな考察は、人類の遠い過去と同時に、東日本大震災後の日本列島の今、そして、未来をも照らしだしています。
私たちは、どこから来て、どこへ行くのか?
そのガイドともなる、物語の豊かな可能性とは?
赤坂さんとともに対談集『列島語り』(青土社)を刊行したばかりの三浦佑之さんを対談相手にお招きし、壮大な問いを胸に、お二人の直観の赴くまま、縦横無尽に語っていただきます。
【出演者プロフィール】
赤坂憲雄(あかさか のりお)
1953年東京都生まれ。東京大学文学部卒。学習院大学教授・福島県立博物館館長。東北学を提唱し、1999年に雑誌『東北学』を創刊。震災後も、みずからの足で広く被災地をめぐり、精力的に活動をつづけている。2007年『岡本太郎の見た日本』でドゥマゴ文学賞・芸術選奨受賞。著書に『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、『境界の発生』(講談社学術文庫)、『東西/南北考』(岩波新書)、『遠野/物語考』(荒蝦夷)、『震災考』(藤原書店)など多数。
三浦佑之(みうら すけゆき)
1946年三重県生まれ。成城大学文芸学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。古代文学を専攻し、伝承・昔話や地方の言語などを多岐にわたり研究。通説にとらわれない論を展開しつづけている。2002年に古老の語り口調で訳した『口語訳 古事記』(文藝春秋)で第一回角川財団学芸賞受賞。著書に『古代研究』、『増補新版 昔話に見る悪と欲望』、『古事記学者ノート』(いずれも青土社)、『風土記の世界』(岩波新書)、『古事記を読みなおす』(ちくま新書)など多数。
【開催日】
2017年9月28日(木)
【時間】
19時30分スタート/21時頃終了予定 *イベント当日、お店は18時にてクローズ致します
【会場】
Title 1階特設スペース
【参加費】
1000円+1ドリンク500円
【定員】
25名
【お申し込み】
手順1:メールの件名にイベント名、メール本文にお名前(氏名)/電話番号/枚数(1人2枚まで)を明記して、以下のアドレスに送信ください。
title@title-books.com
手順2:「予約完了」の返信をいたします。(メールの受信設定にご注意ください)。
手順3:参加費は当日会場受付でのお支払いとなります。
お申し込み・ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます。