2018年6月9日(土)

岸政彦さん × 信田さよ子さんトークイベント 岸政彦・著『はじめての沖縄「よりみちパン!セ」』(新曜社)刊行記念

logo_yaesu25月に刊行される『はじめての沖縄』で、著者である岸さんは、日本と沖縄のあいだに存在する「境界線」を深く問うていきます。
それはまた、マジョリティ/マイノリティの構造的な関係性を問うものでもあります。
岸さんはかつて、「『お前はだれだ?』とつねに問いかけられているのがマイノリティであり、マジョリティは純粋な一個人として透明な存在でいられる特権を有している」と語り、そして本書で「ナイチャーとして沖縄の調査を続けると、自分は誰だろう、どこに立って、どちらを向いて、どこに話しかけているのだろうと問い直さざるを得ない」と書いています。
今回、トークのお相手となる信田さよ子さんは、カウンセリングの現場で、親‐子、男性‐女性など、さまざまな非対称な関係性をみつめつづけてこられました。
そして、「岸さんの著作などから多くのヒントを得てきましたし、自身のカウンセリング経験とのあまりの共通点に驚くことも多かったのです。岸さんのお仕事は目下の私の問題意識に重なります」と語ります。
いっぽう、信田さんの著作は以前から読んでいたという岸さん。
初の顔合わせにして貴重な機会、たくさんの方のご参加をお待ちしています!

★こちらのイベントは、「ゴールド会員」の方は無料で聴講いただけます。
事前のお申込みとゴールドカードのご提示が必要です。

【プロフィール】
岸政彦(きし まさひこ)
1967年生まれ。社会学者。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。博士(文学)。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。著作に、『同化と他者化—戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版、2013年)、『街の人生』(勁草書房、2014年)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015年、紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)、『愛と欲望の雑談』(雨宮まみとの対談、ミシマ社、2016年)、『質的社会調査の方法—他者の合理性の理解社会学』(石岡丈昇・丸山里美との共著、有斐閣、2016年)、『ビニール傘』(新潮社、2017年、第156回芥川賞候補、第30回三島賞候補)など。

信田さよ子(のぶた さよこ)
臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長。
お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院勤務などを経て、1995年原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、ひきこもり、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待などに悩む人たちをはじめとして、広く家族の問題のカウンセリングを行っている。著書に『アディクションアプローチ』『DVと虐待』(以上、医学書院)、『依存症』(文春新書)、『依存症臨床論』(青土社)、『アディクション臨床入門』(金剛出版)『母が重くてたまらない・墓守娘の嘆き』『家族のゆくえは金しだい』(春秋社)、『母・娘・祖母が共存するために』(朝日新聞出版)、『ザ・ママの研究』(「よりみちパン!セ」)など

日時 / 2018年6月9日 (土) 14:00~(開場13:30)
会場 / 本店 8F ギャラリー
参加費 / 入場料:2,000円(税込) ※当日会場入口でお支払いください。
主催 / 主催:八重洲ブックセンター    協賛:新曜社
募集人員 / 80名(お申し込み先着順) ※定員になり次第、締め切らせていただきます。
申込方法 / 1階カウンターにて、ご参加希望の方に参加券をお渡しいたします。
参加券1枚につき、お1人のご入場とさせていただきます。
また、お電話によるお申込みも承ります。(電話番号:03-3281-8201)
※ご入場時、『はじめての沖縄』(税込1,404円) 1冊を進呈いたします。
※当日会場前にて、岸政彦さん、信田さよ子さんの著作を販売いたします。
ご希望の方にはサインも入ります。

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