光文社古典新訳文庫のジッド作品では『狭き門』と『ソヴィエト旅行記』の2タイトルがありますが、今回はまったく趣の異なる小説『法王庁の抜け穴』を取り上げます。 奇蹟によってカトリックに回心したフリーメーソン会員のアンティムと »続きを読む
駒井稔
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2022年2月24日(木)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #76 著者生誕200年!時代を超えて愛されるアンリ・ミュルジェール『ラ・ボエーム』の世界 訳者・辻村永樹さんを迎えて
パリで貧しく暮らす若き芸術家たちの自由放埓な生、恋愛、夢と蹉跌を赤裸々に描いた青春小説『ラ・ボエーム ボヘミアン生活の情景』。 1845年から4年にわたって新聞連載されたこの小説は、のちにプッチーニのオペラ『ラ・ボエーム »続きを読む
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2022年1月28日(金)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #75 時代を超えて愛されるチェーホフのお芝居の魅力 講師:浦雅春さんを迎えて 聞き手:駒井稔
大好評でロングラン上映中の映画『ドライブ・マイ・カー』の劇中劇で、あらためて注目されているチェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』。 若い姪ソーニャと二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきたものの、その教授の後妻エレーナに心を »続きを読む
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2021年12月16日(木)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #74 今も昔も、みんなゴシップが好き。人間味あふれる『今昔物語集』の魅力。訳者・大岡玲さんを迎えて(聞き手:駒井稔)
全編「今は昔」で始まる『今昔物語集』については、教科書にも載っていますからみなさんご存知だと思います。 本作品は、天竺(インド)・震旦(中国)・本朝(日本)の三部で構成されていて、合わせて一千余話あるものですが、今回は9 »続きを読む
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2021年11月25日(木)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #73 事実より面白い小説より面白い事実? ビュルガー『ほら吹き男爵の冒険』の魅力 訳者・酒寄進一さんを迎えて 聞き手:駒井稔
実在したミュンヒハウゼン男爵(1720–1797)の体験談をまとめた書として知られる『ほら吹き男爵の冒険』。 戦地へ、海の中へ、月へ……しかし、そのよく知られた日本語タイトルが示すように、その奇想天外な武勇伝は(おそらく »続きを読む
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2021年9月22日(水)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #71 全6巻、ついに完結!「もっとも偉大な小説」と称される『戦争と平和』の魅力。訳者・望月哲男さんを迎えて 聞き手:駒井稔
この9月に完結となった『戦争と平和』は、19世紀初頭のナポレオン戦争の時代を舞台に、ロシア貴族の興亡からロシアの大地で生きる農民にいたるまで、国難に立ち向かう人びとの姿を描いたトルストイの代表作です。 登場人物が500人 »続きを読む
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2021年8月26日(木)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #70 天才ラディゲの遺作『ドルジェル伯の舞踏会』、初めて邦訳された「最終形」の秘密 訳者・渋谷豊さんを迎えて 聞き手:駒井稔
1924年に20歳の若さでこの世を去ったフランスの作家ラディゲは、生涯『肉体の悪魔』と遺作『ドルジェル伯の舞踏会』の2つの長篇を残しました。 濃密な官能性と反社会性をまとった『肉体の悪魔』とは対照的に、同様に「道ならぬ恋 »続きを読む
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2021年6月29日(火)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #68 「2000年読み継がれる“よく生きるための処方箋”」、セネカ『人生の短さについて』訳者・中澤務さんを迎えて 聞き手:駒井稔
「人生は浪費すれば短いが、過ごし方しだいで長くなる」。 2000年も前にこう説いたのは、混乱と喧騒の巨大都市ローマに生きた哲学者セネカ。 21世紀の今でも、わたしたちは、あいかわらず多忙の中で生きていますし、もしかしたら »続きを読む
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2021年5月28日(金)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #67「ついに完結! 英国小説の最高峰ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』の魅力」訳者・廣野由美子さんを迎えて 聞き手:駒井稔
「偉大なイギリス小説第1位(2015年BBC)」に選ばれるなど、世界的にもきわめて評価の高いジョージ・エリオットの小説『ミドルマーチ』。その新訳(全4巻)が、光文社古典新訳文庫で今年3月、ついに完結となりました。 英国中 »続きを読む
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2021年4月27日(火)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会#66 「『小公子』『小公女』『秘密の花園』大人も子供も楽しめるバーネット文学の魅力」訳者・土屋京子さんを迎えて
2021年4月に光文社古典新訳文庫から『小公女』(土屋京子訳)が刊行され、これで『小公子』『秘密の花園』とあわせ、光文社古典新訳文庫でバーネット三部作がそろうことになります。 『小公子』『小公女』『秘密の花園』といえば昔 »続きを読む
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2021年3月24日(水)
【Zoom配信】紀伊國屋書店 Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会#65 変奏され続ける異類婚の物語!『水の精』訳者・識名章喜さんを迎えて 司会:駒井稔
美しい少女の姿をした水の精と人間の騎士の哀しい愛の行方を描いたフケー『水の精(ウンディーネ)』は、貴族から庶民まで19世紀初頭のドイツ中で広く読まれ、作家フケーの代表作となりました。 人間の魂を求める精霊、男の裏切り、宿 »続きを読む
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2021年2月26日(金)
【Zoom配信】紀伊國屋書店 Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #64 忘れられた作家を発掘!『19世紀イタリア怪奇幻想短篇集』訳者・橋本勝雄さんを迎えて 聞き手:駒井稔
19世紀半ば、アメリカの「呪われた天才」エドガー・アラン・ポーや、ドイツのホフマンの短篇作品がイタリア語に翻訳されると、大きな衝撃を受けたイタリアの作家たちは夢想や不安に開かれた芸術を目指し、多くの幻想文学作品を書き上げ »続きを読む
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2021年1月28日(木)
【Zoom配信】紀伊國屋書店 Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会#63『アラバスターの壺/女王の瞳』訳者・大西亮さんを迎えて「知られざる南米幻想文学の巨匠ルゴーネスの魅力」
ポー以来の怪奇幻想文学の伝統に、化学・生物学・物理学・考古学など幅広い科学的モチーフを見事に融合させ、南米的マジックリアリズムを加えたような作風といえば、小説好きなら気にならない人はいないでしょう。 そして、その作家自身 »続きを読む
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2020年11月30日(月)
【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#62 「歳月を経るごとに初恋は鮮やかに蘇る。シュトルム『みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ』の魅力」訳者・松永美穂さんを迎えて
あなたの初恋はどんな恋物語でしたか? 歳月を経るごとに鮮やかに蘇る、そんな初恋の後日を好対照に描いた「みずうみ」と「人形使いのポーレ」。「みずうみ」は、将来結婚するものと考えていた幼なじみとのかなわなかった恋とその後日を »続きを読む
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2020年8月21日(金)
野崎歓 × 駒井稔Zoom講演会 『「愛読書は古典です」と言える人になる…!』 『文学こそ最高の教養である』(光文社新書)出版記念
紀伊國屋書店新宿本店と光文社古典新訳文庫がコラボした大人気イベントが、1冊の本になりました。 今回はZoomで開催となりますので、日本全国どこからでも参加できます。 古典文学好きの方はもちろん、敷居が高いと感じている方も »続きを読む
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2019年11月22日(金)
【紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫 Readers Club読書会】#58「プライドを賭けた恋の駆け引きを緻密に、華麗に描く『 傾城の恋』。魯迅と並ぶ現代中国文学の源流、張愛玲の魅力」藤井省三さんを迎えて 聞き手:駒井稔
1941年、被占領下の上海。 いまや火の車となった名家出身のヒロインは、兄夫婦たちから疎まれるバツイチ出戻り。 ある日妹の見合いに同行した彼女は、イギリス育ちの青年実業家に見初められ、香港に招かれることに。 果たして勝気 »続きを読む
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2019年11月26日(火)
山本多津也さんトークイベント(聞き手:駒井稔さん)「日本最大の読書会!猫町倶楽部の秘密」 『読書会入門』(幻冬舎)発売記念
日時| 2019年11月26日(火) 19:00~(開場18:45) 終演後サイン会あり 会場| 紀伊國屋書店新宿本店9階 イベントスペース 定員| 50名(先着順) お申込み| JPICのホームページから JPICで検 »続きを読む
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2019年7月26日(金)
【紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫 Readers Club読書会 #55】「恋愛をモチーフに、さまざまなテーマを織り込んだ一大恋愛叙事詩、『アンナ・カレーニナ』の魅力」 講師:望月哲男先生 聞き手:駒井稔
「幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」。 この有名な出だしで始まるのがトルストイの代表作『アンナ・カレーニナ』です。 青年将校ヴロンスキーと激しい恋に落ちた美貌の人妻アンナと »続きを読む
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2019年6月24日(月)
【紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #54】「恥、礼節、恩、義理…。国民性を鋭く分析した日本人論の源流『菊と刀』の現代的意義とは?」 講師:角田安正先生 聞き手:駒井稔
第二次世界大戦中、米国戦時情報局の依頼を受け、日本人の気質や行動を研究したアメリカの文化人類学者ベネディクトが記した『菊と刀』は、その後の日本人論の源流となったロングセラーです。 日本の文化を、西洋の「罪の文化」に対して »続きを読む
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2019年5月27日(月)
【紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #53】「鴨長明がぐっと身近に感じられる。『方丈記』の意外(?)な魅力」 講師:蜂飼耳先生 聞き手:駒井稔
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世中(よのなか)にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし」 この冒頭部分が有名な『方丈記』は »続きを読む
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2019年4月25日(木)
【紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session#52】フランスが愛した作家コレット、『青い麦』と『シェリ』の魅力 講師:河野万里子先生 聞き手:駒井稔
思春期を迎えた幼馴染みどうしのぎこちない恋愛を描いた『青い麦』、元高級娼婦と若い恋人との愛の顚末をたどる『シェリ』など、数々の恋愛小説で世界を魅了した、20世紀前半のフランスを代表する作家コレット。 その斬新な設定や、読 »続きを読む
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2019年3月29日(金)
【紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session#51】アニメとまるで違う!原作『ピノッキオの冒険』の魅力 講師:大岡玲先生 聞き手:駒井稔
現代のわたしたちにとって「ピノキオ」といえば、ディズニーアニメのキャラクターとしてのイメージが強いかもしれません。有名な「星に願いを」のメロディ、無邪気なキャラクターたち……。 しかしその原作、イ »続きを読む
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2019年2月28日(木)
【紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫 Readers Club Reading Session#50】「いま、息をしている言葉で。――光文社古典新訳文庫のこれまでとこれから」 講師:光文社古典新訳文庫創刊編集長 駒井稔 進行:光文社古典新訳文庫編集長 中町俊伸
2006年9月の創刊以来、「いま、息をしている言葉で、もういちど古典を」をモットーに東西の古典作品を新訳刊行してきた光文社古典新訳文庫。 100万部を突破したドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』などの小説のみならず、プ »続きを読む
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2018年12月21日(金)
【紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session#48】フローベール晩年の傑作『三つの物語』の魅力を語る 講師:谷口亜沙子先生 聞き手:駒井稔
19世紀のフランスの文豪フローベールといえば、まずは長篇『ボヴァリー夫人』あるいは『感情教育』を思い浮かべる方が多いかと思います。 しかし、研ぎ澄まされた文体の効果がフルに発揮され、物語に深みと味わいを与えている短篇集『 »続きを読む
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2018年11月16日(金)
駒井稔トークイベント「21世紀になぜ古典は蘇ったのか。」 『いま、息をしている言葉で。--「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』刊行記念
光文社古典新訳文庫は創刊から12年が経ちました。当初はいまさら古典の新訳シリーズを刊行しても続くのだろうかという声が圧倒的に多かったそうですが、創刊直後から意外なほど読者に熱く支持され、今日まで280冊を超える刊行を続け »続きを読む
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2018年10月22日(月)
【紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session#46】なぜ『ロビンソン・クルーソー』は今もこんなに面白いのか 講師:唐戸信嘉先生 聞き手:駒井稔
『ロビンソン・クルーソー』といえば、28年も無人島で生き抜いた人の物語として有名ですが、その魅力は刊行から約300年経っても色あせないばかりか、この現代に読むと新たな感銘や発見すらあります。 それはロビンソン・クルーソー »続きを読む
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2018年8月30日(木)
【紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session#44】『シラノ・ド・ベルジュラック』と『ロレンザッチョ』、2大傑作戯曲を読みくらべ、聞きくらべる 講師:渡辺守章先生
ガスコンの青年隊シラノは、詩人で軍人、心優しいけれど二枚目とは言えない大鼻の持ち主。秘かに想いを寄せる従妹ロクサーヌに恋した美男の同僚クリスチャンのために、自作の恋文で代わりに告白するのですが…… »続きを読む
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2018年7月13日(金)
光文社古典新訳文庫 創刊編集長が語る~なぜ、いま古典文学を読むのか~
日時:2018年7月18日(水)19:00開始(18:45開場) 場所:芳林堂書店高田馬場店8階イベントスペース 出演:駒井稔さん(光文社古典新訳文庫・創刊編集長) ≪入場無料≫ 2018年7月3日(火)10:00より »続きを読む
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2018年5月18日(金)
翻訳者が語りあう「フランス恋愛小説」の楽しみ方 永田千奈さんと中村佳子さんに聞く
フランスと言えば恋愛の国。フランス文学には恋愛をテーマに書かれた優れた小説の系譜があります。『クレーヴの奥方』(ラファイエット夫人)から始まり、『アドルフ』(コンスタン)や『椿姫』(デュマ・フィス)など文学史を彩る名作が »続きを読む
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2018年4月20日(金)
【紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session #40】新訳全巻完結!『ナルニア国物語』の読みどころ 講師:土屋京子先生 聞き手:駒井稔
光文社古典新訳文庫で2016年9月から刊行が始まった新訳『ナルニア国物語』が、今年3月の第7巻『最後の戦い』で完結を迎えました。 『ナルニア国物語』はこれまで世界で1億2000万部以上売れている大ベストセラーで、日本でも »続きを読む